研究課題/領域番号 |
19K15751
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 (2020) 神戸大学 (2019) |
研究代表者 |
松田 真弥 静岡県立大学, 薬学部, 研究支援者 (40805488)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | CDK5 / TORC1 / Pef1 / 減数分裂 / cyclin / 分裂酵母 / pef1 / DNA複製 / Cdc2 / オートファジー / CDK |
研究開始時の研究の概要 |
減数分裂は遺伝子を次世代に継承するための重要な細胞分裂プロセスであるが、生殖細胞形成時のみに現れる特殊な分裂であるため解析が難しい現象のひとつである。それに対して、分裂酵母では栄養飢餓にすることで減数分裂を人為的に誘発することができる。この性質を利用して、申請者は減数分裂の開始・進行に関わる新たな制御系としてPef1 (哺乳類CDK5)/TORC1シグナル伝達経路を見出した。しかしながら、Pef1とTORC1間のシグナル伝達経路を解明する手掛かりは未だ掴めていない。そこで本研究では減数分裂期におけるPef1/TORC1シグナル伝達機構を解明し、減数分裂の制御系を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
減数分裂は遺伝子を次世代に継承するための重要な細胞分裂プロセスである。本研究では、減数分裂の開始・進行に関わる新たな制御系として見出された分裂酵母Pef1 (哺乳類CDK5オルソログ)/TORC1シグナル伝達経路の詳細な解析を行った。リン酸化タンパク質相対定量解析を行い、Pef1の基質候補を見出すことができ、同シグナル伝達経路解明の手がかりを得ることができた。また、Pef1はClg1およびPsl1と結合し、減数分裂前DNA複製を促進することが明らかとなった。本研究成果は減数分裂の分子機構を理解し、その制御法を確立するうえでの重要な知見となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Pef1の機能は不明であり、国内外問わずPef1の活性調節機構や生理機能に言及した先行研究はわずかである。一方で、TORC1に関する知見は世界中で日々刷新され続けている。近年では、TORC1が糖尿病や癌、老化などに関わることが明らかになり、研究の進行度に応じて新たな治療戦略が練られている。しかしながら減数分裂過程におけるTORC1シグナル伝達制御機構の多くは未解明であることから、本研究成果は当該研究分野において重要な知見となる。本研究は、CDK及びTORC1の理解を深め、減数分裂制御法の確立に向けた基盤的な研究といえる。
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