研究課題/領域番号 |
19K15765
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2021) 東京大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
佐々木 栄太 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 特任講師 (00803157)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 自然免疫 / ポリフェノール / 修飾タンパク質 / ファージディスプレイ / 抗体 / EGCG / ピセアタンノール / カテキン / 自然抗体 / 食品成分 / 病原体関連分子パターン / 次世代シークエンス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、食品成分で化学修飾された血清タンパク質と相互作用する自然抗体の存在に着目し、食を起源とする抗原による自然免疫調節機能について検討する。まず、ファージディスプレイ法と次世代シーケンサーを組み合わすことで、対象とする抗原に親和性をもつ無数の抗体群を網羅的に解析する。その結果、特定の食品成分修飾タンパク質と相互作用する自然抗体配列の規則性や類似性を明らかとする。さらに、ウイルスや細菌などの病原体関連分子パターンを認識する自然抗体配列との関連性を探求する。
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研究成果の概要 |
本研究は、食品成分に含まれる抗酸化作用をもつポリフェノール類が、酸化的条件下、生体内のタンパク質に非可逆的に結合する反応に着目し、それらタンパク質修飾体が生体機能、特に自然免疫に与える影響を解明することを目的とした。タンパク質修飾体と相互作用する抗体の部分配列をファージディスプレイ法によって探索した結果、アルギニンリッチなペプチド配列が見出された。したがって、ポリフェノール修飾タンパク質は、生体内に存在するアルギニンリッチなタンパク質と相互作用することで、生体機能を調整する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗酸化作用をもつポリフェノール類は、一般的に健康に良い作用があると信じられているが、生体内での真の作用機序については未解明な点が多く残されている。本研究は、ポリフェノールによって化学修飾されたタンパク質に着目することで、食による生体機能調節の新たな分子メカニズムを探究した。ポリフェノールによる免疫賦活その他の生体防御メカニズムの解明は、人々の健康な生活に貢献すると期待される。
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