研究課題/領域番号 |
19K15766
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
毛利 晋輔 京都大学, 農学研究科, 特定助教 (60836625)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食品機能性 / メタボローム解析 / 肥満 / アディポネクチン / 糖代謝異常 / 筋肉 / 食品機能性成分 / 網羅的成分解析 |
研究開始時の研究の概要 |
生活習慣病の増加等により、食品機能性に対する需要が高まっている。食品の最たる特徴は、多彩な成分の含有であり、この点に機能性利用の潜在的な発展性が存在する。一方、現在の研究は、含有成分の一端に由来するものが主流であり、全体像は手つかずである。その主因は、食品中の膨大な成分の機能性を網羅的に評価できないことにあった。本研究では、メタボロ-ム解析により取得した成分データを化合物ライブラリーとして使用することで、食品全成分を機能性ベースで網羅的に評価できる新規システムを構築する。また、その応用により、複数食品の混在下及び生体内代謝で生じる機能性成分を解明し、現実の食に即した機能性成分の提示を試みる。
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研究成果の概要 |
食品の最たる特徴は、多彩な成分の含有であり、この点に食品機能性の更なる発展性が秘められている。しかしながら、これまでの研究は、含有成分の一端に由来するものが主流であり、全体像については、手つかずのままである。本研究では、メタボローム解析を活用し、食品に含まれる成分を機能性ベースで網羅的に評価できるシステムを構築した。構築システムをトマトに適用し、肥満に伴う糖代謝異常改善に寄与し得るアディポネクチン様活性成分の全体像を解明した。また、全体像の俯瞰から重要な機能性成分として複数のカロテノイドを見出し、当該成分のアディポネクチン様活性を詳細に検討することにより、構築システムの有用性を実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活習慣病の増加等により、食品機能性の利用に対する社会的ニーズは、年々高まっている。食品の最たる特徴は、多種多様な成分の含有であり、この特質にこそ、食品機能性利用の更なる発展性が存在する。本研究は、メタボローム解析の活用により、食品に含まれる成分を機能性ベースで網羅的に評価できるシステムを構築し、糖代謝異常改善に寄与し得るアディポネクチン様活性を標的として、概念実証を行ったものである。当該システムは、多彩な食品機能性成分の全体像の解明を可能とする新たな研究手法であることから、食品ゆえの健康効果の利用に寄与することが期待される。
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