研究課題/領域番号 |
19K15771
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
本田 沙理 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (20824890)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ポリフェノール / 飲料 / 機能性 / 食品機能 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,ポリフェノール含有食品による健康増進が注目されている。その一方で,ポリフェノールの構造変化に基づく機能性についての研究を行っているグループは世界的にも少ない。本研究は,ポリフェノールの主要供給源である飲料について,生体内条件下での成分および機能性変化をメタボロミクス的手法によって科学的に解明することで,有機・農芸化学分野において学術的に貢献するとともに,社会的要請が大きい生活習慣病の改善に貢献することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では,主要なポリフェノール摂取源である飲料において,生体内条件下でのポリフェノール成分の変化と新機能の発現を物質レベルで解明し,食による人のQOL向上を目指すことを目的とした。 ポリフェノールを多く含む飲料のうち,緑茶やハーブ茶を中心とした20種の茶飲料を用いて,生体内想定条件で各含有ポリフェノール(クロロゲン酸,カテキン,テアフラビン,没食子酸等)がどのように変化するか調べた。その結果、上述のポリフェノールは生体内条件を想定したpH 6.8, 7.4, 8.2においてほぼ減少し,酸化物と考えられる高脂溶性ポリフェノールが新たに生成する傾向がみられた。また,同条件下で,糖尿病,高血圧,痛風を含む各種抗生活習慣病の機能はほとんどが低下する傾向がみられた。これら成分と機能性の変化から,茶飲料に見られる主要な機能性は,クロロゲン酸,カテキン及びその他低分子ポリフェノールによるものであることがわかり,低分子ポリフェノールが酸化して生成した酸化物には,元あった機能性はほとんど見られないことが判明した。なお,酸化物として生成した高脂溶性ポリフェノールは元の低分子ポリフェノールには見られなかった独自の機能を示す可能性があり,その機能性は今後も十分検討の余地がある。 これらの結果は,主要なポリフェノール摂取源である飲料に含まれるポリフェノールおよびその機能性が,生体内を想定する中性から弱アルカリ性下において減少することを示唆しており,ポリフェノールによる多様な機能性を得るためには十分に留意する必要があることを示した。
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