研究課題/領域番号 |
19K15779
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
本田 真己 名城大学, 理工学部, 助教 (60824191)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | カロテノイド / 異性化 / 抽出 / 安定化 / 天然触媒 / イソチオシアネート類 / ポリスルフィド類 / シス-トランス異性化 / 有機分子触媒 / 抗酸化剤 / 超臨界流体 |
研究開始時の研究の概要 |
カロテノイド類は食品や化粧品などに使用される天然色素素材として極めて重要な化合物であり、一般に植物や微生物から溶媒抽出により得られる。その利用価値は極めて高いにもかかわらず、カロテノイド(トランス型)の溶媒への溶解度が低いため、天然から効率よく入手できないことが問題となっている。本研究は、カロテノイドを効率的にシス異性化させる新規化学変換技術を開発し、物性改変による溶解度特性の改善によって、天然資源からカロテノイド素材を効率的に製造する基盤技術を確立する。
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研究成果の概要 |
カロテノイド類は食品や化粧品などに使用される天然色素素材として極めて重要な化合物であり、一般に植物や微生物から溶媒抽出により得られる。その利用価値は極めて高いにもかかわらず、カロテノイド(トランス型)の溶媒への溶解度が低いため、天然から効率よく入手できないことが問題となっている。本研究は、カロテノイドを効率的にシス異性化させる新規化学変換技術を開発し、物性改変による溶解度特性の改善によって、天然資源からカロテノイド素材を効率的に製造する基盤技術を確立した。加えて、シス型カロテノイドの産業利用を想定し、その安定化技術を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、天然のカロテノイド(トランス型)をシス型に変換するためには、高温処理や重金属触媒の利用が不可欠であった。今回、イソチオシアネート類やポリスルフィド類など、天然由来の有機分子がカロテノイド異性化反応の触媒効果を示すことを明らかにした。本知見を活用することで、シス型比率を高めたカロテノイド素材の効率的な製造が可能になる。さらに、異性化に伴う物性改変を活用することでカロテノイド素材の生産効率を改善できることを明らかにし、シス型カロテノイドを安定化できる処方を開発した。これらの成果は、カロテノイド素材の高付加価値化と低価格化につながる重要な知見である。
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