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骨格筋が分泌する自然免疫分子による筋萎縮抑制効果の解明と食品成分による制御

研究課題

研究課題/領域番号 19K15785
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関名城大学 (2020-2021)
東京大学 (2019)

研究代表者

近澤 未歩  名城大学, 農学部, 助教 (80757071)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードサルコペニア / 筋融合 / MFG-E8 / 骨格筋 / 自然免疫 / 腸管免疫
研究開始時の研究の概要

骨格筋の分化・融合が正常に行われることは、発生時に重要であることに加え、筋障害時における骨格筋の再生や運動時の筋増強にも関与する。筋分化の過程において、自然免疫系分子の関与が予想されているが、その全貌は明らかではない。
そこで本研究では、自然免疫系の分泌分子が骨格筋に及ぼす影響に着目し、これを明らかにすることを目的とした。これまでに分泌分子が骨格筋より分泌され、分化時の筋細胞の表面に結合することを確認しており、筋分化に何らかの形で関与する可能性は十分に考えられるため、今後は更なる詳細な解析、機能解明を目指す。

研究成果の概要

Milk fat globule-EGF factor 8(MFG-E8)は主に免疫細胞が分泌する自然免疫分子である。これまでの検討により、骨格筋がMFG-E8を分泌していることを新たに明らかにした。本研究では、MFG-E8の骨格筋における機能について解明することを目指し検討を行った。具体的には、MFG-E8が骨格筋分化・融合の亢進、骨格筋における炎症の抑制に寄与していることを予想し、骨格筋培養細胞、マウスを用いた検討を行った。結果、MFG-E8は分化時の筋細胞表面に結合することで筋融合を促進すること、筋融合時の過剰な炎症を抑制することが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨格筋の分化・融合が正常に行われることは、発生時に重要であることに加え、筋障害時における骨格筋の再生や運動時の筋増強にも関与する。筋融合が正常に行われないことで再生が進まず、筋繊維の萎縮が進行することは、サルコペニアの発症の一因であると考えられている。骨格筋融合のメカニズムを明らかにすることは、筋融合や筋再生が速やかに行われない状態の高齢者などにおいて、筋機能を維持し、健康的な生活を送ることができるようになるための知見を得る上でも有効と考えられる。骨格筋においてMFG-E8の産生を誘導するような機能性食品、薬剤などを明らかにすることで、サルコペニア予防に寄与することが期待できる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Bridging molecules are secreted from the skeletal muscle and potentially regulate muscle differentiation2020

    • 著者名/発表者名
      Chikazawa Miho、Shimizu Makoto、Yamauchi Yoshio、Sato Ryuichiro
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 522 号: 1 ページ: 113-120

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2019.11.010

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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