研究課題/領域番号 |
19K15788
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 (2021-2022) 奈良女子大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
小村 智美 兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教 (10736515)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 線虫 / C. elegans / AGEs / 最終糖化産物 / 乳酸菌 / 抗老化 / AGE / 蛍光物質 / 老化 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、糖化ストレスで産生される最終糖化産物(AGE)が老化や加齢性疾患に関与することが報告されているものの、AGE抑制物質を評価するための簡便な動物モデルを用いた評価系は確立されていない。そこでモデル生物の一種であるシーエレガンス(線虫)を用いて、簡便なAGE評価系を構築し、食品因子のAGE抑制効果を調べることで、生体内AGEと老化および食品因子による抗老化作用の関係を明らかにする。
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研究成果の概要 |
近年、糖化ストレスで産生される最終糖化産物(AGEs)が生理的老化や加齢性疾患に関与することが報告されているものの、AGE抑制物質を評価するためのin vivo評価系は確立されていない。そこで本研究は、モデル生物の一種「Caenorhabditis elegans」を用いて、生体内のAGEsを間接的かつ簡易的に検出する方法の開発を行った。また本手法を用いてAGEsを抑制する物質の探索を行い、乳酸菌の一種「Lactococcus cremoris subsp. cremoris」を与えた線虫にて検出シグナルを抑制できることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖化は糖尿病や老化だけでなく、癌、動脈硬化、骨粗鬆症、認知症、皮膚のしみなどあらゆる老化現象と関わる重要な生体反応であることが示唆されている。老化に伴い生体内で糖化反応が促進しAGEsが蓄積することから、AGEsを抑制する食品因子の探索が盛んである。本研究にて開発した手法を用いることで、生体内のAGEsを間接的に検出することができる。また一度に複数のAGEs抑制候補物質における効果を探索することも可能であり、ハイスループットなスクリーニングとしても活用できる。今後、本手法を用いることで生体内AGEsを、より深く追究し、将来的にはヒトへの応用へと進める前段階の手法として意義がある。
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