研究課題/領域番号 |
19K15790
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
石田 萌子 愛媛大学, 農学研究科, 助教 (20800634)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 河内晩柑 / シネフリン / マクロファージ / 抗炎症効果 / RAW264.7細胞 / 炎症性サイトカイン / LPS / アドレナリン受容体 / デキストラン硫酸ナトリウム / 大腸炎モデルマウス / SIRS |
研究開始時の研究の概要 |
愛媛県の特産柑橘の一つである河内晩柑について、果皮水溶性抽出物が過剰炎症状態のマクロファージに対して抗炎症効果を示すことが明らかになった。また、抽出物には活性物質が複数含まれており、その一つはアルカロイドの一種であるシネフリンと同定された。本研究は、河内晩柑果皮水溶性抽出物、およびシネフリンの生体内外における抗炎症効果とその作用機構を明らかにし、機能性食品への応用に向けた基礎的データを蓄積することが目的である。本研究により、将来的には河内晩柑果皮を活用した機能性食品へと応用展開し、食による健康寿命の延伸に寄与することを目指す。
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研究成果の概要 |
培養細胞を用いた検討により、河内晩柑果皮水溶性抽出物およびp-シネフリンのマクロファージに対する抗炎症効果とその作用機構を明らかにした。特に、p-シネフリンはβアドレナリン受容体を介して、マクロファージからのLPS誘導性炎症性サイトカイン産生を阻害することが示唆された。また、全身性炎症反応症候群モデルマウスやデキストラン硫酸ナトリウム誘発性大腸炎モデルマウスでの検討により、河内晩柑果皮水溶性抽出物およびp-シネフリンは生体においても抗炎症効果を発揮することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
柑橘果皮に含まれる機能性成分の機能性食品への応用は、ノビレチンやオーラプテンなどの脂溶性成分に偏っており、水溶性成分の機能性についての研究報告や活用例は極めて少ない。本研究により、河内晩柑果皮水溶性抽出物および果皮成分p-シネフリンの新規機能として、マクロファージに対する抗炎症効果が明らかになったことで、河内晩柑を含め、柑橘果皮の保健機能を基にした機能性食品の開発が飛躍的に活発化すると期待できる。
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