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行動神経栄養学を用いた発酵乳による認知機能障害予防法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K15797
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関名城大学

研究代表者

長澤 麻央  名城大学, 農学部, 助教 (80759564)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード認知機能障害モデル / 想起 / トランスクリプトーム解析 / 神経炎症 / Myelination / 認知機能 / バーンズ迷路試験 / メタボローム解析 / 記憶 / 乳製品 / オミクス解析
研究開始時の研究の概要

本研究では、記憶の過程の中でも認知症患者において障害されている「想起」に着目し、そのメカニズムを“行動神経科学”の手法を用いて明らかにする。「想起」を誘導した動物における脳内での変化を特定することで、「想起」のメカニズムを解明する上で重要な知見を得る。また、申請者自身の先行研究より、発酵乳を摂取させることで記憶機能が向上することも明らかとなっているため、乳製品の有する記憶機能改善効果のメカニズムに関しては“行動神経栄養学”の手法を用いて明らかにする。本研究を完遂することで、高齢期における「生活の質」を高い水準で維持することに貢献し、さらには、「食」の重要性を世に知らしめる。

研究成果の概要

記憶機能は「記銘」-「保持」-「想起」から構成される。本研究では認知症患者で障害されている「想起」に着目し、想起障害の発症ならびに病態メカニズムの解明を目指した。「想起」を誘導したマウスの海馬ではMyelinationに関わる遺伝子の発現変動が確認された。また、「想起」が障害された認知機能障害モデルでは炎症反応に関わるいくつかのBiological processに影響が認められた。以上より、神経炎症によって産生された炎症性サイトカインがミエリン機能にダメージを与えることで脳機能障害が誘導されるという「ミエリン仮説」を補強する成果が得られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

既存の認知機能障害モデルは試薬の急性投与による重症度の高いモデルがほとんどである。これらのモデルは病態メカニズムの解明や治療法の探索を行う上では有効なモデルとなる。一方で、食品や食品成分を用いた栄養学的予防法を探索する上では、重篤すぎる症状ゆえにそれらの持つ予防効果を見落としがちになる。本研究で作製したモデルは「想起」の機能が完全に消失しているわけではないため、栄養学的アプローチを介した予防研究を進める上で有用なモデルと成り得る。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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