研究課題/領域番号 |
19K15801
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
|
研究機関 | 愛知県衛生研究所 |
研究代表者 |
渡邉 美奈恵 愛知県衛生研究所, 衛生化学部生活科学研究室, 技師 (90525768)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 残留農薬 / 食品分析 / 食品衛生 / 流通食品 / 実態調査 |
研究開始時の研究の概要 |
農薬の残留基準は、対象とする食品により農薬本体だけでなく、代謝物等も含めた基準値が設定されている。本研究は、流通している食品中に残留している農薬本体及びその代謝物等の存在確認を可能とする高感度分析法を確立し、残留基準値設定における科学的根拠となるデータを収集するとともに、その適格性を検証する。また、食品の種類により両者の存在割合に特徴的な規則性があるかどうかを明らかにする。さらに、これまでに尿中から検出された農薬本体及び代謝物等との照合を行い、曝露バイオマーカーとしての適格性についても検証することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
農薬の残留基準は、対象とする食品により農薬本体だけでなく、代謝物等も含めた基準値が設定されている。本研究では、流通食品中に残留している農薬本体及びその代謝物等の存在確認を可能とする高感度分析法を確立し、残留基準値設定における科学的根拠となるデータを収集し、その適格性を検証することを目的とした。分析法を確立したのち、県内の流通食品について残留実態調査を実施したところ、一部の野菜・果実、野菜加工品から農薬本体と代謝物等が同時に検出された。今回の調査結果により、基準値設定における有用なデータが収集でき、食品の種類によって農薬本体と代謝物等の存在割合に特徴的な規則性がある可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品中の残留農薬については、農薬本体の検出事例は数多く報告されているが、代謝物等についてはほとんどなく、十分に把握されていない。今回、食品中の残留農薬及びその代謝物等の一斉分析法を確立し、流通食品中の実態調査を実施した結果、野菜、果実及び加工食品から農薬本体とともにその代謝物等が検出され、実際にヒトが経口摂取する可能性のある代謝物等についての有用なデータが得られた。また、食品の種類によって本体と代謝物等の存在割合に特徴的な規則性があることが示唆された。今回得られた調査結果の残留基準値設定及び曝露評価への活用が期待される。
|