研究課題/領域番号 |
19K15802
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
武田 章弘 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 主任研究員 (00622755)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | いわゆる健康食品 / 医薬品成分 / QuEChERS法 / QuEChERS法 / マトリックスライブラリ / 健康食品 / 前処理 |
研究開始時の研究の概要 |
分析結果に影響を与える夾雑物成分「マトリックス」に関する情報は乏しく、それを除去するための前処理法を効率的に開発できていないのが現状である。そこで本研究では医薬品成分を含有する健康食品を対象とし、マトリックスの分析データに、前処理法の各ステップにおける挙動を組み込んだ「マトリックスライブラリ」を構築する。医薬品成分についても併せてライブラリ化することで、効率的に健康食品の前処理法を標準化することが可能になると考えた。 本研究はマトリックスライブラリに基づく新たな前処理法の効率的な開発手法を提唱し、分析が行われる全ての分野における分析法開発の省力化に繋がることが期待できる。
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研究成果の概要 |
医薬品成分を違法に配合した健康食品が流通し、そのような健康食品を摂取したことによる健康被害が発生している。健康食品にはマトリックスが多く、配合されている医薬品成分を見落とす危険性がある。本研究では健康食品を分析する際に現れるマトリックスに関する情報を集約した「マトリックスライブラリ」を作成することを考えた。そこで期間内に81試料の健康食品を分析し、329種類のマトリックス成分を確認し、それぞれ4種類の前処理法での除去率をマトリックスライブラリにまとめた。また、添加回収試験によりマトリックスライブラリの有用性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コーヒーや、ハチミツなど食品そのものに医薬品成分が配合される事例が近年増加している。そのため、過去に経験のないマトリックスによる分析の妨害を受けるため、日常分析の手法では対応できず、前処理法を適宜検討する必要があった。前処理法の情報とマトリックスの分析データをまとめたマトリックスライブラリにより、複雑な予備検討を必要とせず、最適な前処理法を開発することが可能となり、健康食品中の医薬品成分を誤りなく検出及び定量できることが期待できる。
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