研究課題/領域番号 |
19K15804
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38060:応用分子細胞生物学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鴨志田 祐己 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任研究員 (50835759)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脂肪細胞分化 / RNA結合タンパク質 / PPARγ / C/EBPβ / RNA結合たんぱく質 / 肥満 / 寿命制御 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、RNA結合蛋白質Mex-3Bの欠損マウスが野生型と比較してやせ型を呈し、寿命が有意に延長することを見出した。この原因を追究するため、培養細胞レベルに還元したところ、Mex-3B欠損細胞では、脂肪細胞への分化が抑制されることを見出した。分子機構解明のためにMex-3Bの結合RNAの同定を試みた結果、多くのmRNAの同定に成功した。本研究では、Mex-3Bの標的RNAの同定・機能解析を深めることで「RNA結合蛋白質による脂肪細胞分化の制御機構」を解明し、脂肪細胞分化の新たな制御機構を提唱することを目的とする。それに加え、脂肪細胞分化と動物個体レベルの肥満・寿命の関わりについて検討する。
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研究成果の概要 |
我々は、RNA結合タンパク質Mex-3Bの欠損マウスがやせ型を呈すること、ならびに寿命が延長することを見出している。その原因を解明する過程で、Mex-3B欠損細胞は脂肪細胞への分化が抑制されていることを見出した。そこで、Mex-3Bによる脂肪細胞分化の制御機構を明らかにするため、Mex-3B蛋白質結合RNAの網羅的同定ならびに解析を行った。その結果、Mex-3Bタンパク質はPPARγとC/EBPβの2つのmRNAと結合すること、ならびにPPARγはmRNAレベルで、C/EBPβは蛋白質レベルで発現を制御していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会が進行している現代日本において、健康寿命の延長法の解明は急務である。これまでに我々はMex-3Bの欠損マウスがやせ型ならびに健康寿命の延長という表現型を呈していること見出しており、その分子機構を明らかにすることは、健康寿命の延長法の解明につながる。また、脂肪細胞におけるMex-3Bの機能を明らかにすることで、寿命制御においてMex-3Bが果たす役割を明らかにすることが期待できる。
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