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初期の胚発生過程において染色体分配異常の頻度が変化する原因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K15811
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分38060:応用分子細胞生物学関連
研究機関神戸大学 (2020)
国立研究開発法人理化学研究所 (2019)

研究代表者

京極 博久  神戸大学, 農学研究科, 助教 (20726038)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワード卵母細胞 / 初期胚 / 微小管 / 紡錘体 / 細胞サイズ / 染色体分配 / ライブイメージング
研究開始時の研究の概要

卵母細胞や初期胚では染色体分配異常の頻度が高いことが知られているが,特に初期胚においては,その原因は分かっていない。卵母細胞や受精卵は体細胞に比べて非常に大きな細胞質を持ちます。受精卵は,胚発生過程において卵割に伴って細胞質量を減らしていく。そこで,本研究では,この細胞質量の変化が染色体分配異常の頻度を変化させていると考え,紡錘体を主に構成している微小管に着目して研究を行う。まず,卵母細胞と顕微操作を用いた人工的な方法で,細胞質量による微小管の安定性の変化とその要素の解明を行う。さらに,質量分析法を用いたスクリーニングにより微小管安定化因子の特定および,そのメカニズムの解明を行う。

研究成果の概要

細胞は染色体分配を行う際,主に微小管によって構成された,紡錘体とよばれる細胞内構造体により行われる。本研究では,細胞質サイズと紡錘体を主に構成する微小管に着目して,紡錘体の安定性を変化させる原因を,ライブイメージングと顕微操作技術を組み合わせて解析した。その結果,卵母細胞と初期胚の両方において,核/細胞質比が微小管の安定性を変化させることを明らかにした。また,微小管安定化候補因子の同定にも成功した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年,哺乳類の卵母細胞の減数第一分裂や初期の胚発生過程においては,染色体が不均等に分配される頻度がほかの分裂に比べ非常に高く,このような染色体の分配異常が,ダウン症など重篤な先天性疾患や不妊の主要な原因と考えられている。この不均等分配の頻度は母体の年齢に大きく影響を受けることが分かっており,そのリスクは現代社会における少子化の一因であるとも考えられるが,なぜ卵母細胞や初期胚において染色体の不均等分配の頻度が高いのかは長い間わかっていない。本研究成果は,これらの疑問の一部にこたえられるものである。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Cytoplasmic size modulates kinetochore-microtubule stability in early embryonic development2019

    • 著者名/発表者名
      京極博久
    • 学会等名
      第2 回 新学術領域研究「配偶子インテグリティの構築」領域会議
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [備考] 染色体分配研究チーム

    • URL

      http://chromosegr.riken.jp/index.html

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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