研究課題/領域番号 |
19K15817
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
石井 孝佳 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 講師 (80823880)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 遠縁交雑 / 未熟胚 / 交雑障壁 / 染色体脱落 / ムギ類 / トウジンビエ / エンバク / 交雑 |
研究開始時の研究の概要 |
様々な環境に対応した作物を創りだすことは、非常に重要である。植物育種では、様々な変異を持つ親を交配し両親よりも優れた子供を作り出す方法がある。一般的に、種を超えての交配は様々な形質を持つ子供を作る事ができ、魅力的な方法である。しかし、遠縁の種を交配に用いた場合、雑種初期胚から片親の染色体が選択的に排除される、染色体脱落現象が報告されている。このため、育種に利用可能な変異は非常に限られている。 本研究では、雌親にパンコムギとエンバクを使用し、花粉親に、10種のPennisetum属植物を用いる。本研究の最終目的は、染色体脱落を克服し、これまで未使用であった遺伝資源の利用法の開発である。
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研究成果の概要 |
植物育種では、様々な変異を持つ親を交配し両親よりも優れた子供を作り出す方法がある。一般的に、種を超えての交配は様々な形質を持つ子供を作る事ができ、魅力的な方法である。しかし、遠縁の種を交配に用いた場合、雑種初期胚から片親の染色体が選択的に排除される、染色体脱落現象が報告されている。コムギ、エンバクを雌親にペニセタム属10種と交雑した。その結果、雄親の違いによって染色体脱落には様々なレベルがある事が分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境変動、突発的な戦争、人口増加などにより、世界の食料生産は人類がこれまで経験したことのないレベルで危機的な状況にある。よって、食料の増産が求められるが、これまでの通常の品種改良には限界が来ており、新たな方法による作物改良が必須である。本研究により世界で初めて、染色体脱落における雄側の因子特定に結び付く基礎的な発見ができた。よって、本研究で明らかになった染色体脱落の基礎的知見は、人類の新たな植物改良への基盤情報になった。
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