研究課題/領域番号 |
19K15822
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
神山 拓也 宇都宮大学, 農学部, 助教 (80750801)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ダイズ / リン / アーバスキュラー菌根 / 根系 / アーバスキュラー菌根菌 |
研究開始時の研究の概要 |
リン施肥量削減に向け、ダイズのAM菌接種による生育応答(MGR)の高い品種の育成が求められている。MGRは根系形態とAM菌の菌糸長により決定すると考えられているが、両者を詳細に定量化できる技術は存在せず、どちらがMGRを決定しているのかは未だ不明である。本研究では、根箱法の改良により菌糸も同様に定量化し、ダイズミニコアコレクションのMGRを決定する地下部形質を解明する。また、ゲノムワイドアソシエーション解析(GWAS)によりそのQTLを同定する。さらに、圃場でも、この地下部形質によってMGRが決定するのか検証する。これらにより、MGRの高い品種の育成に貢献する。
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研究成果の概要 |
リン施肥量削減に向け、ダイズコアコレクションのアーバスキュラー菌根(AM)菌接種による生育応答(MGR)を決定する地下部形質の解明を目指した。しかし、根箱とダイズ12系統を用いてMGRと様々な根系形質との関係を精査したが明瞭な関係はなかった。一方、接種区のリン吸収量は、系統によらずAM菌感染率で説明できた。この感染率は、日本と世界のダイズコアコレクション176系統で38.8から93.2%まで分布していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リン資源は枯渇が危惧されており、リン施肥量の削減が求められている。アーバスキュラー菌根(AM)菌は菌糸による植物の養分吸収域の拡大により植物のリン吸収を助ける。本研究では、AM菌接種区のリン吸収量を系統によらずAM菌感染率で説明できること、系統間で感染率に大きな変異があること、を明らかにした。これらの研究成果は、今後、AM菌を利用した栽培に適するダイズ品種の育成に貢献すると考えられる。
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