研究課題/領域番号 |
19K15828
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
池田 裕樹 宇都宮大学, 農学部, 助教 (90782053)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | タマネギ / 鱗茎肥大 / 成長相転換 / 生育ステージ / 遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
タマネギは可食部(鱗茎)の肥大程度が収量に直結するため、栽培する地域に最適な品種や栽培時期を選定して収量を確保する必要がある。そのため科学的根拠に裏打ちされた栽培指針を確立する必要があるが、鱗茎肥大に関する学術的知見は少ない。本研究は、これまでの研究で明らかにされていない鱗茎肥大における「植物体の生育ステージ」の重要性を証明するとともに、いくつかの主要品種において鱗茎肥大が可能となる生育ステージを明らかにする。また、鱗茎肥大を開始する前後の生育ステージで遺伝子発現を網羅的に比較し、タマネギが葉身の出葉を停止して鱗茎の肥大成長相に転換するメカニズムを遺伝子レベルで解明する。
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研究成果の概要 |
タマネギは可食部(鱗茎)の肥大程度が生産性に直結するため、本研究では秋まきタマネギを用いて、鱗茎肥大に関する研究を進めた。植物体の生育と鱗茎肥大を促すAcFT1遺伝子の発現を解析したところ、葉数および葉面積とAcFT1遺伝子の発現に強い正の相関がみられ、鱗茎肥大に葉数や葉面積の確保が重要であることを遺伝子レベルで示した。また遺伝子の網羅的発現解析により、鱗茎肥大に関係すると考えられる新規遺伝子を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タマネギの鱗茎肥大について、個体レベルと遺伝子など分子レベルの双方の視点から解き明かそうとする研究は、世界的にも限られている。また、鱗茎肥大における植物体の生育ステージの重要性に関する学術的知見は少ない。本研究で遺伝子発現との関連性を解析することで、生育に関する要素の中でも、特に葉数や葉面積が重要であることが明らかとなった。また鱗茎肥大に関する新たな遺伝子も見出しており、本研究の成果は栽培管理の高度化や、新品種育成などにつながると考えられる。
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