研究課題/領域番号 |
19K15858
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
片山 雅史 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 研究員 (80784090)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 絶滅危惧種 / 幹細胞 / 鳥類 / iPS細胞 / PGC |
研究開始時の研究の概要 |
我が国には、3155種もの絶滅危惧種が生息している。本研究では、絶滅危惧種の保護増殖の一助として、絶滅危惧鳥類の幹細胞を樹立・保存し、資産として次世代への引き継ぎを行う。 本研究では、(1)申請者らが開発した効率的な鳥類の人工多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立方法を応用し、生殖細胞の保存が事実上不可能な絶滅危惧鳥類の体細胞からiPS細胞を樹立する。(2)樹立したiPS細胞から、始原生殖細胞様細胞(PGCLC)への分化誘導法を開発する。 本研究は次世代へ我が国の生物多様性を引き継ぐ責務を果たす一助となる。
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研究成果の概要 |
生物多様性ホットスポットである我が国には、3155種もの絶滅危惧種が生息している。全ての危惧種を保護増殖出来れば理想的だが、現実には難しい。本研究では、保護増殖の一助として、絶滅危惧鳥類の幹細胞を樹立・保存し、資産として次世代への引き継ぎを推進した。本研究では、(1)申請者らが開発した効率的な鳥類の人工多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立方法を応用し、生殖細胞の保存が事実上不可能な絶滅危惧鳥類の体細胞からiPS細胞を樹立をした。(2)樹立したiPS細胞から、始原生殖細胞様細胞(PGCLC)への分化誘導法の開発を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、絶滅の危惧に瀕する鳥類のiPS細胞の樹立に成功した。iPS細胞は無限に増殖可能であるため一度樹立すれば、半永久的に研究資源として利用可能である。また、凍結保存も可能である。加えて、iPS細胞は様々な細胞に分化可能であるため、神経細胞や肝臓細胞などに分化誘導することで、感染症や環境汚染物質の評価へも利用が可能になる。本研究では希少な鳥類の保全に貢献できる資源の開発に成功した。
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