研究課題/領域番号 |
19K15864
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
|
研究機関 | 愛知工業大学 (2021-2022) 名古屋工業大学 (2020) 名古屋大学 (2019) |
研究代表者 |
川口 暢子 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (20816277)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
|
キーワード | CO2 emission / Life-cycle CO2 / Labor input / Greenspace management / LCCO2 / Urban forest / Resources time footprint |
研究開始時の研究の概要 |
持続可能な都市緑地管理の実現には、人口減少・高齢化の進展、行政投資能力の減退、市街地の空洞化と緑地の減少、多様な主体の参画などの検討課題がある。解決の一手法として委託管理や機械化が考えられるが、費用負担増や環境負荷増大が懸念される。管理に伴う伐採枝は貴重なエネルギー資源として利用が期待されるが、その利用方法を作業量やCO2排出量の観点で評価した例は見られない。本研究は、名古屋大都市圏を対象とし、都市緑地管理に際する作業量、CO2排出量、エネルギー資源量を推計し、将来管理人口を考慮した伐採枝のエネルギー利用シナリオを評価することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
公共緑地/住宅/農地/樹林地・森林の投入作業量,CO2排出量についてヒアリング・アンケート調査に基づく統計的な分析を実施した.森林管理に要する資源占有の時間フットプリント(RTF)を「鉱物資源」「CO2許容量」「労働」「土地」の別に試算し,伐採枝リサイクル手法・管理レベルに応じたシナリオ評価を行い,管理手法によってどの程度資源占有量が異なるかを評価する手法を開発した.追加の調査として,管理の側面だけでなく緑地利用の実態として位置情報データを用いた滞在者数の経年変化を把握した.本研究課題の成果により,利用や維持管理,環境負荷の両面から都市緑地管理に関する基礎データを整備することができた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口減少による都市の空洞化や緑地保全創出に着目した研究には、緑地空間の確保可能性を検証するものが多く見られる。また、CO2排出を始めとする環境負荷に着目する研究は、整備段階を検証するものが多く、管理段階に重点を置いた研究は少ない。本研究の成果は、長期的な維持管理を要する緑地管理の環境性能や持続可能性に着目し、都市緑地における維持管理を対象に、ライフサイクルアセスメントの視点、持続可能性の視点を踏まえ、評価を試みたことに意義がある。
|