研究課題/領域番号 |
19K15866
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
柳川 亜季 明星大学, 理工学部, 准教授 (90620469)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | レジスタンス / 脆弱性 / NDVI / SPEI / レジリエンス / 極端現象 / 生態系機能 / 土地利用履歴 / 生物多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
レジスタンスやレジリエンスに関して、これまで十分に考慮されてこなかった、発生確率別の極端現象について、レジスタンスおよびレジリエンスを目的変数に環境要素とそれらの交互作用を説明変数として、気候区分と土地利用区分から作成した土地被覆区分ごとにモデル化する。そして、レジスタンスおよびレジリエンスを最大化するため、今後の予測される気象条件をモデルに入れ、優先的に取り組む土地管理オプションを提示する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、レジスタンスやレジリエンスに関して、これまで十分に考慮されてこなかった、発生確率別の極端現象について、レジスタンスおよびレジリエンスを目的変数に環境要素とそれらの交互作用を説明変数として、気候区分と土地利用区分から作成した土地被覆区分ごとにモデル化することである。 1982-2015年の期間を対象とした解析から、干ばつや大雨といった、水バランスの極端現象に対する植生の耐性を示すレジスタンスは、多くの土地被覆で気温の影響を受けており、人間による土地利用の最適化によるレジスタンスの向上が期待できる地点が限られることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、気候区分および土地利用を考慮し、政策決定者や土地管理 者が使いやすい土地被覆区分で算出している点に特徴がある。そのため、干ばつや降水量の多い年にレジスタンスやレジリエンスにどの環境要素(説明変数)がどの程度重要であるか定量的に示すことができた。今後、極端現象がさらに激甚化した際の検討の余地は残るものの現在だけでなく、過去の土地利用の履歴が現在の極端現象に及ぼす影響が大きくないことが示されたことは大きな成果だと言える。
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