研究課題/領域番号 |
19K15883
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 東京都市大学 (2021) 東京大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
落合 陽 東京都市大学, 建築都市デザイン学部, 講師 (90822346)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 割裂 / 製材 / 木材 / ドリフトピン / 鋼板挿入 / 耐力推定法 / 設計法 / 鋼板挿入ドリフトピン接合部 / 繊維方向 / 複数本 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、学校校舎や体育館などの中大規模木造建築が増加している。これらの建築を設計する際、これまでの住宅等の規模が小さい建物よりも厳密に構造計算を行う必要がある。木造建築の構造において接合部は重要な役割を果たしており、それらは概して割裂破壊が弱点となるため、割裂破壊の理論的な解明し、破壊を未然に防ぐような計算手法が求められている。 本研究は、木造建築において一般的なドリフトピン接合部が地震時に引き起こす割裂破壊の理論的な解明を行い、設計手法の提案を行うことを目的としている。
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研究成果の概要 |
木材や木質材料はその破壊現象について未解明であることが多く、割裂破壊はその一つである。また近年、木造建築は従来の住宅規模を超えて事務所や学校校舎のように大規模化しており、そのような建築物を設計する際にはより厳密な構造設計が要求される。本研究は特に大規模な木造建築において一般的な接合形式である、鋼板挿入・鋼板添板ドリフトピン接合部の割裂破壊について分析し、耐力推定法を提案するという研究である。研究成果は、①単一の鋼板挿入ドリフトピン接合部の割裂耐力推定式を提案し実験で検証したということ、②複数本のドリフトピンが配置された接合部における木材寸法や接合部配置の影響について分析したということである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は木造建築物において一般的である鋼板挿入ドリフトピン接合や鋼板添板ドリフトピン接合の割裂耐力推定法を提案するというものである。これにより、昨今増加している中大規模木造建築物についてより厳密な構造設計を可能にし、大地震のような災害時の木造建築の倒壊を未然に防ぐことにつながる。
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