研究課題/領域番号 |
19K15898
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
片山 亜優 宮城大学, 食産業学群, 助教 (00740218)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | キタムラサキウニ / ヤマトシジミ / 陸上植物 / 脂肪酸 / アカウニ / 炭素安定同位体比 / 網羅的解析 / 脂肪酸組成 / 代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
本課題は餌として利用される陸上植物の物質の流れを突き止めることで,水域における陸上植物の役割を明らかにする.陸上植物を餌として利用することが可能であると明らかにされた2種(ヤマトシジミ,キタムラサキウニ)を対象とし,陸上植物が餌としてどのような役割を果たすのか,陸上植物餌料成分の代謝メカニズムを明らかにする。その成果は、水域における陸上植物の役割を明らかにするとともに,今後の養殖業界に革命的な飼料を提供するためにも重要な基礎知見となる。
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研究成果の概要 |
本研究では,水棲無脊椎動物における餌となり得る陸上植物から体成分への物質の流れを明らかにした.品質に関わる代謝産物を網羅的に検出することができ,さらに前処理が簡易であるDART-MS装置(JEOL社製)を用いて検討した.ウニ類およびヤマトシジミにおいて陸上植物由来の成分が体内へと取り込まれ,体成分(ステアリン酸など)へと反映されていることを確認した.物質の特定に至らなかった成分も多く検出されたため,今後もさらに検討を続けていく.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は餌となる陸上植物から体成分への物質の流れを一部明らかにすることができた.陸上植物由来の成分が体内へ取り込まれ,同じ餌料であってもヤマトシジミとウニ類では検出される成分が異なっていた.検出された成分の中には機能性を持つものも検出されたことから,付加価値向上へも繋がる知見を得ることが出来た.餌確保が問題となっている漁業,養殖業の現場において新しい餌料の開発にも貢献するものと考える.
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