研究課題/領域番号 |
19K15919
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
木附 晃実 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (40837655)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Seasonality / 市場の評価 / 貧困の季節性 / 市場の効率性 / 市場統合 / ネットワーク / 空間計量経済学 / サブサハラ アフリカ |
研究開始時の研究の概要 |
異なる市場の空間的統合度合を推計する実証研究は、市場の効率性向上という政策的要請もあり、これまで膨大な量の研究がなされてきた。これらの研究は、異なる2市場間の価格情報の相互作用を、市場間の取引費用や取引量のデータを組み込みながら、時系列計量経済分析の枠組みで行われてきた。本研究はこれらの分析枠組を、空間動学的パネルデータの分析手法を用いることにより拡張し、マダガスカルの米市場の統合度の実証研究に応用するものである。本研究が提示する分析枠組により、従来の時系列分析の枠組では分析が出来なかった、複雑なネットワーク構造を有する市場間の相互作用の分析が可能となる。
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研究実績の概要 |
効率的な農産物市場は、近年経済発展が著しいサブサハラ・アフリカなどの発展途上国における食糧需要の急速な伸びや消費者の嗜好の変化などを、価格という形態で生産者に伝達し、所得獲得機会の上昇などにより生産者の厚生を向上させ、農村部の貧困解消の一助となりうる。また、ある地点での生産ショックが当該地域に及ぼす悪影響(農産物価格の高騰など)を緩和する、リスク分散の機能も有することが指摘されている。さらに、サブサハラ・アフリカの農村部で多く見られる、一年の内で収穫期直前の時期に食糧価格が高騰し、飢餓や栄養失調が発生する飢餓の季節解消のためにも、農産物市場の効率化が必要であることも指摘されている。そのため多くの途上国において、輸送インフラストラクチャーや情報インフラストラクチャーの整備などにより、異なる市場を空間的に統合することによる市場の効率化が試みられている。本研究は、こういった市場の統合度を推計する枠組みを提示し、実証研究への応用を試みるものである。
本年度は、一年の内で収穫期直前の時期に食糧価格が高騰し、飢餓や栄養失調が発生するメカニズムを描写する実証論文が査読付き英文雑誌Agriculture and Food Securityに掲載された。また、初年度に開発に専念した空間動学的パネルデータ分析手法を用いた農産物市場統合に関する分析手法をピア効果の推定に応用した論文を査読付き英文雑誌に向け論文の改定を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルスの影響により当初予定していたマダガスカルの現地調査を断念せざるをえなくなったが、ザンビアでの論文が査読付き英文雑誌に掲載されたため
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍以前に研究実績があるザンビアやインドやインドネシアなどにフィールドを移し、既存データを用いた分析をすすめる。
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