研究課題/領域番号 |
19K15922
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター |
研究代表者 |
白鳥 佐紀子 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 情報広報室, 主任研究員 (60746486)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 栄養改善 / 消費者行動 / マダガスカル / 食生活 / モチベーション / 食料 |
研究開始時の研究の概要 |
栄養問題は、持続的な開発目標(SDGs)にも掲げられた最優先課題の1つである。本研究で対象とするマダガスカル国では栄養不足が深刻で、コメに偏った食生活を送るため栄養バランスは不均衡であり経年変化も殆どみられない。本研究では、マダガスカルで食生活の変化が起こりにくい要因を消費者行動面から分析する。特に、栄養改善に対するモチベーションがあるか、より栄養価の高い食事へのシフトを妨げる障壁は何か等を明らかにすることで、栄養改善に実効性のある政策立案に貢献する。
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研究成果の概要 |
マダガスカルではコメに偏った食事がみられ、栄養改善のために食の多様化が望まれるところであるが、変化が殆どみられない。食生活の変化が起こりにくい要因を主に消費者行動の面から分析したところ、栄養に関する知識は多少持っているものの、栄養価の高い食品が高価であることに加え、主観的に健康状態を良く評価する傾向や、リスクを避ける、また将来の価値を低く見る傾向が栄養改善へのモチベーションを妨げる要因と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
栄養不良の要因解明や栄養改善活動には多くの調査や介入が行われているが、それが実際に消費者の食事行動の変化につながるかを調べた研究は少ない。本研究では、年3回農家にインタビュー調査を行って構築したパネルデータより把握できる実際の食事内容や世帯の特徴に加え、仮想的な質問から推測される消費者嗜好やフォーカスグループディスカッションで得られた情報を活用し、また分析には行動経済学の手法なども応用することで、より実効性があり学術的にも貢献できる研究となるよう努めた。
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