研究課題/領域番号 |
19K15923
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
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研究機関 | 神戸大学 (2021-2022) 農林水産省農林水産政策研究所 (2019-2020) |
研究代表者 |
八木 浩平 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (50769916)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 総合商社 / 穀物 / 油糧種子 / 植物油 / 垂直的調整 / 植物油製造業 / 配合飼料製造業 / 穀物事業 / バリューチェーン / フードシステム / 食料安全保障 / 企業行動 / ブラジル / 垂直的調整システム / 海外直接投資の理論 / 多国籍企業論 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、中国等の新興国における穀物輸入の増加や、先進国でのバイオ燃料製造により、国際穀物価格が高騰している。そうした中で、総合商社は価格交渉力を維持するため、生産・流通・販売の各領域に事業投資先を配置する、国際穀物バリューチェーンを形成している。本研究では、こうしたバリューチェーンの領域ごとに、参入の仕方へ影響する要因を調査・検討し、総合商社における穀物バリューチェーン形成に当たってのボトルネックを把握する。その上で、将来の安定した穀物輸入体制の構築について示唆を得る。
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研究成果の概要 |
安定した穀物輸入体制の構築に向けたインプリケーションの提示のため、総合商社の穀物バリューチェーンの各領域への参入の規定要因に係る研究を行った。ただ、COVID-19流行下のため国外の調査が困難で、川下部門の研究へ若干偏重した。具体的には、ブラジルからの大豆調達に向けた事業展開の規定要因や、穀物バリューチェーンの需要者である植物油製造業の動態、穀物輸入バリューチェーンの将来像を検討するための輸入植物油や代替肉への消費者評価に関する研究等を実施し、安定した穀物輸入体制へ向けたインプリケーションを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新興国の経済発展や各国のバイオ燃料製造拡大、世界人口の増加など、構造的な要因で穀物価格が高騰する中で、近年、COVID-19の流行によるサプライチェーンの寸断や、ロシアによるウクライナ侵攻により穀物価格が高騰し、我が国においても食料安全保障が懸念されている。そうした中で、安定的な穀物輸入について見通しや方策を示した本稿の研究は、直近の課題を構造的に捉える上で有効な知見を提示しており、高い社会的意義があるものと考える。
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