研究課題/領域番号 |
19K15924
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
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研究機関 | 農林水産省農林水産政策研究所 |
研究代表者 |
浅井 真康 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (60747575)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 耕畜連携 / グローバル / ローカル / 取引コスト / テレカップリング / 循環型農業 / 家畜排せつ物 / 飼料 / グローカル / 循環経済 / 循環農業 / オランダ / 農業政策 |
研究開始時の研究の概要 |
グローバル化が加速化する中で、世界規模の物流や情報の流れがもたらす影響を加味せずに持続可能な耕畜連携のあり方を考察することはもはや不可能である。そこで本研究は、グローバルおよびローカル(=グローカル)な要因がいかに相互作用し、地域内の畜産農家と耕種農家との土地や資源、労働力等を介する連携に影響を与えてきたのかを日仏米の事例を用いて明らかにする。そして、持続可能な耕畜連携に資する政策提言を行う。
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研究実績の概要 |
地域内の畜産農家と耕種農家が土地や資源、労働力等を介して連携する耕畜連携は、家畜排せつ物の効率的な循環利用や地域内の飼料生産に寄与することから、持続可能な農業の一つとして捉えられている。 しかし、グローバル化が加速化する中で、世界規模の物流や情報の流れがもたらす影響を加味せずに持続可能な耕畜連携のあり方を考察することはもはや不可能である。そこで本研究は、グローバルおよびローカル(=グローカル)な要因がいかに相互作用し、耕畜連携の成立および存続に影響を与えてきたのかを明らかにする。そのため、①これまで議論されてこなかったグローバル要因を整理し、②過去に提案したローカル視点からの「取引コスト理論を軸とする分析枠組」と「テレカップリングの考え方」を融合させた新しい分析枠組を構築し、③実際の事例を対象にグローカル要因がいかに相互作用しながら資源循環および取引コストに影響を与えているのかを解明し、④持続可能な耕畜連携に資する政策提言を行う。 初年度の2019年度は主に①の作業を行った。2020年度は②と③について作業する予定であったが、新型コロナウィルスのために国内外での事例調査が全く実施できなかった。最終年度となる2021年度も引き続き現地調査や海外共同研究者との対面議論が不可能であったため、大幅に研究作業は遅れている。他方、オランダ、デンマーク、フランスの関係者に対してWeb会議ツールを駆使したヒアリング調査を行い、各国の耕畜連携を取り巻く状況についてある程度まで把握・整理することはできた。 2021年9月より経済協力開発機構(OECD)へ派遣されるため、研究活動は一時中断するが、今回の新型コロナウィルスがグローバルおよびローカルな資源循環に与える影響について、ニュース媒体や国際機関等のレポート、研究論文等から情報収集とその整理を続け、帰国後に研究論文の形でとりまとめを行いたいと考えている。
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