研究課題/領域番号 |
19K15929
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41020:農業社会構造関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
林田 朋幸 帝京大学, 経済学部, 講師 (80818196)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 山村 / 山林管理 / 地域自治組織 / 山世話 / 林業ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、地元在住の山林管理者である「山世話」が山林管理と地域自治組織運営の双方において果たす役割を明らかにすることを通して、山村の社会経済構造の解明を目指す。研究方法としては、三重県有数の林業地である松阪市飯高町波瀬地区を主な調査地として、波瀬地区の林業関係者や地域住民への聞き取り、および林業や地域自治組織に関する資料収集を行う。本研究は、山世話が持つ林業ネットワークを解明することで、現代の多くの農山漁村で課題となっている地域自治や山林資源の管理に関する新たな知見を提供できると考えられる。
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研究実績の概要 |
2024年度は主に8月と9月に、林業関係者・地域自治組織関係者・行政を対象として現地調査を実施した。現地調査では、主に松阪市飯高町の地域自治組織と農林地管理に関する聞き取り・資料収集を行った。 地域自治組織に関しては、飯高町波瀬地区・森地区・川俣地区の2023年度の運営状況等について、各地区の地域自治組織関係者に対して聞き取り調査・資料収集を行った。特に、新型コロナウイルス感染拡大前と比較した各地区の運営状況や近年の各委員の選出方法について、調査を進めることができた。また、飯高町内の空き家の管理や移住者・移住希望者への対応に関する各地区の実施状況や行政・学校との連携状況について、調査を進めることができた。 山林管理に関しては、主に飯高町波瀬地区・森地区・川俣地区の山世話経験者・林業経営体・林業従事経験者等に対して聞き取り調査・資料収集を行った。特に、今回の調査では地域における山世話や精通者の現状について調査を進めることができた。農地管理については、主に飯高町波瀬地区・森地区の農家や地域自治組織関係者に対して聞き取り調査・資料収集を行った。特に、近年飯高町に移住した世帯による農地管理について調査を進めることができた。その成果の一部については、共生社会システム学会2023年大会において公表した。 2020年度以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響により現地調査が制限されており、2023年度は2019年度以来の夏季の現地調査であった。2023年度も新型コロナウイルス感染対策を行ったうえでの調査となり、新型コロナウイルス感染拡大以前と比較して調査対象者への訪問等について制限があった。そのような中においても、現地の調査対象者や協力者の厚意により、聞き取りや資料収集をほぼ当初の予定通り進めることができた。
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