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企業主導による産直流通ネットワーク化の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K15930
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分41020:農業社会構造関連
研究機関山口大学

研究代表者

宮井 浩志  山口大学, 経済学部, 教授 (10620908)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードインショップ型産直 / ネットワーク化 / ローカルチェーン / 関係性マーケティング / 消費者評価 / COVID-19 / ローカル・チェーン / 産直流通 / スーパーマーケット / 企業主導 / ローカルスーパー / インショップ / 産直 / 地産X消 / サプライ・チェーン・マネジメント / 市場外流通
研究開始時の研究の概要

本研究では、組織的な産直流通の一つとして企業主導による産直流通のネットワーク化に着目し、①先進事例の展開過程、②ネットワークにおける流通システム、③ネットワークと出荷農家および集出荷団体との関係性とその評価、④消費者による利用実態と評価の4点から、企業主導による産直流通ネットワーク化の実態と展望を実証的に明らかにすることを目的とする。

研究成果の概要

店舗を限定した小規模な企業主導による産直流通は増加している一方で、ネットワーク化に至る事例は依然として少なく、集客目的の限定的な取り組みにとどまっている実態が明らかとなった。他方で徳島県K社「すきとく市」の実態調査から、理論的に懸念されたネットワーク化における探索コストや交渉コストはむしろ大幅に低下する可能性が明らかとなった。
また、K社すきとく市利用者へのwebアンケート調査の結果から、安心・安全を中心にコロナ禍におけるこだわり消費の質的変化が起きていることが確認され、加えて鮮度、産地への貢献、品質(食味)などからこだわり消費を満たす重要な流通チャネルと評価されていることがわかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

内閣府の規制改革推進会議農業WGに端を発する農産物の直接販売(市場外流通)の政策的推進にあって、組織的(提携的)な市場外流通のネットワーク化は互恵的かつ協働的な効果を果たす一方で、探索コストや交渉コストが大きなネックとなる。本研究の成果から、市場外流通をネットワーク化した取り組みでは理論的にボトルネックとなると考えられていた探索コストや交渉コストはむしろ低下すること、また消費者もこのような流通チャネルを高く評価していることが明らかとなった。以上のことは今後の市場外流通、特に企業主導型産直とそのネットワーク化の推進を図る上で示唆に富む成果であり、学術的かつ社会的意義を有する。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 企業主導によるインショップ型産直の消費者評価に関する研究:すきとく市を事例とした都市と地方による比較検討2021

    • 著者名/発表者名
      宮井 浩志, 種市 豊, 木寺 航大, 廣岡 拓真
    • 雑誌名

      消費経済研究 = Economy of consumption research

      巻: 10 ページ: 91-103

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 生鮮果実消費減退下における企業主導による国内キウイフルーツ市場の再活性化 : ゼスプリ・インターナショナル社の日本展開に着目して2020

    • 著者名/発表者名
      宮井 浩志
    • 雑誌名

      産研論集

      巻: 47 ページ: 47-54

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 産直によるJA販売事業の革新2019

    • 著者名/発表者名
      宮井 浩志
    • 雑誌名

      農業と経済

      巻: 85(7) ページ: 98-104

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] COVID-19 感染拡大下における産直流通の消費者評価:インショップ型産直「すきとく市」利用者を事例として-2023

    • 著者名/発表者名
      宮井 浩志
    • 学会等名
      日本企業経営学会第64回研究大会東京大会(於:拓殖大学)
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 化粧品企業の中国市場進出に関する研究-資生堂の中国市場中国専用ブラ ンド「オプレ」を事例に-2023

    • 著者名/発表者名
      厳 儀・宮井 浩志
    • 学会等名
      日本消費経済学会第2回関西部会例会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] COVID-19感染拡大下における産直流通の消費者評価に関する研究:インショップ型産直「すきとく市」の利用者に焦点を当てて2022

    • 著者名/発表者名
      宮井 浩志
    • 学会等名
      日本消費経済学会第47回全国大会(岡山大学主幹web開催)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] COVID-19に伴う生鮮食料消費の 変化に関する定量的分析 -インショップ型産直「すきとく市」の利用者に焦点を当てて‐2022

    • 著者名/発表者名
      宮井 浩志
    • 学会等名
      日本消費経済学会 関西部会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 企業主導によるインショップ型産直の 消費者評価に関する研究:すきとく市を事例とした都市と地方による比較検討2021

    • 著者名/発表者名
      宮井 浩志, 種市 豊, 木寺 航大, 廣岡 拓真
    • 学会等名
      日本消費経済学会 第45回全国大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 企業主導によるインショップ型産直の 消費者評価に関する研究:すきとく市を事例とした都市と地方による比較検討2020

    • 著者名/発表者名
      宮井 浩志, 種市 豊, 木寺 航大, 廣岡 拓真
    • 学会等名
      日本消費経済学会 関西部会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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