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トマト苗群落の熱収支および水収支を利用した簡便な乾燥耐性指標定量手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K15942
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分41040:農業環境工学および農業情報工学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

藤内 直道  愛媛大学, 大学院農学研究科, 助教 (90791210)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
キーワード細胞壁弾性率 / 蒸散モデル / 通水コンダクタンス / プレッシャーチャンバー / 水ポテンシャル / 風洞 / 非破壊測定 / SPAC / 非破壊計測
研究開始時の研究の概要

トマト苗群落の熱収支および水収支のモニタリング結果から,乾燥耐性として重要であると考えられる複数の形質の指標となる値を算出する非破壊計測システムを開発する。いくつかの植物体をサンプリングして形質を破壊測定した値とシステムの算出値を比較し,システムの算出値が妥当であるかを検証する。

研究成果の概要

苗群落の熱収支および水収支の非定常な環境応答から生理学的形質を算出することを試みたが,熱収支が閉じないという問題が生じた。解決には群落内熱移動抑制と群落拡大が必要であるが,これらの操作は恣意的かつ複雑である。そこで,個葉の複数パラメータの簡便な定量方法の開発と,それらを含む個葉蒸散モデルを作成することに取り組んだ。個葉を入れたプレッシャーチャンバー内圧を急激に高めたときの出液速度の経時変化から個葉の通水コンダクタンスと弾性率比例定数を同時に定量することができる回帰式を開発した。また,蒸散増加による膨圧低下と気孔コンダクタンス低下を表現可能なネガティブフィードバックモデルを作成した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物の膨圧維持能力や気孔調節能力などの水保持・蒸散に関連する形質は,乾燥耐性向上のための育種のターゲットとなり得るのみならず,水ストレス付与による農産物高品質化においても付与すべきストレス強度を見積もる上で重要である。本研究では,ネガティブフィードバックループを備える個葉蒸散モデルを開発し,そこで定義されたパラメータのうち個葉の通水コンダクタンスと弾性率比例定数を同時に定量することができる回帰式と実験方法を開発した。個葉ごとにこれらの値を定量することで,変異体形質評価や植物体蒸散モデルの高精度化が可能となる。

報告書

(2件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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