研究課題/領域番号 |
19K15949
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41050:環境農学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中山 真由美 東北大学, 生命科学研究科, 博士研究員 (70814317)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 環境応答 |
研究開始時の研究の概要 |
シロイヌナズナ根のコルメラ細胞において,水分環境の変化によって液胞の発達を伴ったオートファジーが生じることを見出してきたが,植物細胞のなかで大きな体積を占める液胞が,環境変化への応答に果たす役割については未だ不明な点が多い。そこで本課題では,根で確認される液胞動態変化に焦点を当て,動態変化に伴って機能する分子の絞り込み,加えて,液胞への物質の取り込みや排出に関与するトランスポーターを探索することで,環境応答における液胞の役割解明への糸口を掴む。
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研究成果の概要 |
シロイヌナズナの根のコルメラ細胞において,水分環境によって顕著に動態が異なる液胞に着目し,根冠のプロテオーム解析により液胞動態に関与するタンパク質を網羅的に解析し候補分子を絞り込み,それらの分子の機能解析を行い輸送される物質を推定することにより,環境ストレス応答時における液胞の役割と,それらの環境応答を統御する機構解明ための糸口となる知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物細胞内で大きな体積を占める液胞が,環境変化への応答に果たす役割については未だ解明されていないことが多い。本研究では,水分勾配や浸透圧変化といった環境ストレス下でのタンパク質の変動を網羅的に解析することで,根の環境応答機構における液胞の役割を見出すことに貢献することができる。本研究を含めた関連研究の推進により,植物の環境応答・環境適応の機能を応用する技術として確立することが可能となり,極限環境に応答できる植物の開発にもつながると考えられる。
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