研究課題/領域番号 |
19K15961
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
村田 健 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (30749643)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | GnRH / キスペプチン / 生殖制御 / 神経トレーシング / 透明化 / 性周期 / GnRHパルスジェネレーター / GnRHサージジェネレーター |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の雌の性周期は、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)のパルス状分泌およびサージ状分泌によって制御されることが知られているが、それらのリズム形成機構についてはよくわかっていない。本研究では、in vivo Ca2+イメージング法、トランスシナプストレーシング法、薬理遺伝学的手法を組み合わせることで、パルスおよびサージリズムがどのような神経回路で、どのようなメカニズムによって形成されるのかを明らかにする。
|
研究成果の概要 |
哺乳類の生殖内分泌系はGnRHの分泌リズムによって制御され、そのリズムは、視床下部弓状核キスペプチン神経が司ると考えられる。そこで、神経回路に基づくパルス発生/変調のメカニズムを探索するため、単シナプス逆行性トレーシングと脳の透明化手法を用いて、キスペプチン神経への入力を網羅的に調べた。その結果、主に視床下部から、さらに、前脳および脳幹全体の多くの神経核から入力を受けていることがわかり、わずかながら雌雄差も認められた。これらの結果は、今後、GnRHのパルス形成や制御のメカニズムの解明に寄与すると考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳類の生殖を制御するGnRHの分泌メカニズムは、生殖生物学における重要な課題である。近年、その分泌リズムを制御する視床下部弓状核キスペプチン神経が見つかり、この神経を活性化、抑制するペプチドなども見つかってきたが、神経回路レベルでの理解は進んでいない。この神経への入力を網羅的に調べた本研究はその足がかりとなると考えられる。また、この理解が進むことにより、不妊治療や生殖制御技術の開発にも繋がる可能性がある。
|