研究課題/領域番号 |
19K15965
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
杉山 真言 北里大学, 獣医学部, 助教 (30648225)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 胚着床 / マウス / 妊娠 / 発生学 / spacing / 組織透明化 / 初期発生 / 発情周期判定 / Spacing |
研究開始時の研究の概要 |
着床は妊娠の最初期を占める現象であり、正常な着床の進行が妊娠の成否に大きく関わる。ヒトを始め産業動物において、着床期に関連する不妊は重要な課題である。 最も代表的な実験動物であるマウスにおいてすら、着床現象は未解明である。本課題のブレイクスルーのためには、着床がいつ開始するのか、また何が着床開始のトリガー因子となっているのか、その2点を明らかにする必要がある。 本研究は、研究代表者が開発した妊娠初期の胚の位置取りを追跡するモデルを用い、着床進行のタイムスケジュールを明らかにし、またその時期に発現している分子基盤を設定することを計画している。
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研究成果の概要 |
マウスは着床部位が予想できず、子宮の中でいつ、どのように胚が着床を迎えているか未解明である。胚着床は基礎・臨床を問わず”black box”と表現され、妊娠の諸現象が解明に向かう中、依然解明が遅れている研究分野である。これら背景から、本研究は組織透明化技術を用いることで、これまで不明であった子宮内におけるマウス胚の位置取りの形態学的な追跡を試みた。そしてマウス胚着床期の詳細なタイムスケジュールを決定した。さらに当該研究を推進する中で、副次的に腹腔臓器に適した組織透明化法を確立し、また高効率で交配適期マウスを選定する法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、マウス胚着床現象の解明に向けた基礎的な情報基盤を得ることができた。その結果、本研究分野で最も重要な課題である「胚着床期に由来する習慣性流産」の克服を期待する、実験動物モデルを構築することができたと考える。また、本研究を遂行するに当たり確立した組織透明化方は、汎用性の高く他分野への応用が可能である。さらに、同時に確立した高効率の交配適期マウスの新規選定法もまた、生殖科学・実験動物学分野への広い貢献を期待できる。
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