研究課題/領域番号 |
19K16002
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2021) 鹿児島大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
石川 真悟 大阪公立大学, 大学院獣医学研究科, 准教授 (00755887)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 牛呼吸器病 / 自然免疫 / 肺胞マクロファージ / 鼻腔粘膜ワクチン / 鼻腔粘膜生ワクチン / 牛 / パターン認識受容体 / 牛呼吸器病症候群 / ワクチン / IFN-β / マクロファージ |
研究開始時の研究の概要 |
牛の呼吸器病は畜産業に多大な経済的損失をもたらす疾病であるが、様々な要因が複雑に絡み合って発症するため予防・治療が難しく未だそのコントロールには至っていない。 健康な牛の呼吸器に存在する免疫細胞はほぼ100%がマクロファージであり、感染防御の主役を担っているのは自然免疫機構であると考えられるが、牛の自然免疫機構についてはほとんど明らかとなっていない。そこで、牛の自然免疫機構を解明し、それを応用して呼吸器病を予防することができないか検討する。
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研究成果の概要 |
牛呼吸器感染症の新規予防法を検討するために、気管支肺胞洗浄液(BALF)中免疫因子の解析手法を確立し、その特徴を調べた。その結果、BALF中では肺胞マクロファージによる自然免疫応答が重要であり、肺胞マクロファージ自身が機能変化することにより調節されていることが示唆された。 肺胞マクロファージの機能に影響を与える因子として鼻腔粘膜ワクチン(MLV)に着目したところ、MLV自身が肺胞マクロファージの自然免疫エフェクター活性を向上させる作用があることが示唆された
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸器感染症は畜産現場において最も大きな経済的損失を引き起こす感染症である。その制御は獣医療における重要課題であり、ワクチネーション、抗菌薬の予防的投与をはじめとした様々な予防対策が研究・実践されてきたが、減少せずむしろ増加傾向にある。我々の研究では、呼吸器における非特異的な自然免疫応答に焦点をあて、世界で初めて牛の呼吸器粘膜における免疫機構解析手法を確立し、自然免疫エフェクター機構の活性化手法を明らかにした。 本研究成果は、学術的にはもちろん、自然免疫を活用した牛呼吸器病制御という革新的な制御手法を確立するための基盤として、社会に貢献することが期待される。
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