研究課題/領域番号 |
19K16011
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | アニコム先進医療研究所株式会社(研究開発課) |
研究代表者 |
島 綾香 アニコム先進医療研究所株式会社(研究開発課), 研究開発課, 研究員 (00813859)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 外耳炎 / 細菌叢 / イヌ |
研究開始時の研究の概要 |
外耳炎はイヌにおいて最も発症率の高い疾患の1つである。その治療には抗菌薬とステロイドの併用が一般的であるが、難治性の症例や再発を繰り返す症例が多く存在する。これまでの研究では外耳炎の発症メカニズムは十分明らかにできておらず、新しいアプローチが必要である。一方、近年、皮膚細菌叢が皮膚の健康に関連することが明らかになりつつある。 本研究では、培養法と分子疫学的手法を併用した外耳炎罹患犬の外耳道細菌叢の経時的解析により、外耳炎の発症に関連する細菌叢や細菌群の同定及び外耳炎の発症における細菌叢の役割の解明を目的とする。また、外耳道由来細菌株の薬剤耐性及び病原性の解析により、外耳炎治療の最適化を目指す。
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研究成果の概要 |
外耳炎はイヌにおいて最も発症率の高い疾患の1つであるが、その発症メカニズムは十分明らかになっていない。本研究では、外耳炎罹患犬の外耳道細菌叢の経時的解析により、外耳炎の発症における細菌叢の役割の解明を目的とした。 本研究にて、外耳炎群と健常群の外耳道細菌叢の構成は異なる事が明らかとなった。また、同一個体の左右の耳の比較において、片側性外耳炎罹患個体の健常耳の細菌叢は健常個体と異なることが明らかとなった。 このことから、外耳炎と外耳道細菌叢には関連がある事が示唆され、外耳炎を発症しやすい細菌叢が存在する可能性があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、外耳炎と外耳道細菌叢には関連がある事が示唆され、外耳炎を発症しやすい細菌叢が存在する可能性があると考えられた。本成果は、腸内細菌叢をターゲットとした外耳炎の新規治療法、および予防法の開発の一助となると考えられる。
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