研究課題/領域番号 |
19K16026
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
岡村 永一 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 助教 (30755913)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | CRISPRイメージング / 雌雄産み分け / Y染色体 / 発生工学 / dCas9 / CRISPR |
研究開始時の研究の概要 |
生命科学研究や畜産業では、効率的な動物産生や動物福祉の観点から雌雄産み分け技術は必要不可欠である。しかし、畜産業で普及している既存の方法は、判別精度や繁殖効率・コスト面において課題が多く、新しい雌雄産み分け技術の開発が強く望まれている。本研究では近年開発されたCRISPRイメージング技術を用いて、受精卵内でY染色体を可視化することにより雌雄胚を判別する方法を確立する。また、同技術を用いて精巣内生殖細胞におけるY染色体の核内動態のライブイメージングを実施し、Y染色体ゲノム管理機構の探索への展開を図る。
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研究成果の概要 |
近年、ゲノム編集技術などの技術革新に伴い、より効率良く遺伝子組換え系統を樹立することが可能となり、マウスやラットの飼育数は爆発的に増加している。動物実験では再現性の観点から片方の性別のみを利用する場合が多く、不要な性の個体は安楽死処分せざるをえない。従って、雌雄を選択的に産み分ける技術の開発が重要と考えられるが、マウスやラットで実用化されている方法は無かった。本研究では受精卵で雄のみが持つY染色体を可視化すれば雌雄産み分けが可能なのではないかと着想した。そこでCRISPRイメージング法をマウス受精卵に応用し、プローブを最適化することで、高感度に特定の染色体領域を可視化することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではマウス受精卵において特定の染色体領域を可視化する最適条件を決定することが出来た。この方法を用いてY染色体を可視化すれば、様々な動物種で雌雄産み分けが可能になると考えられる。また、本研究では高効率にTgマウス作製を樹立可能な方法を確立することが出来た。この方法は汎用性があり多くの研究者にとって利便性の高いツールと考えられ、今後の生命科学研究の進展に大きく貢献できると考えられる。
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