研究課題/領域番号 |
19K16030
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
塚本 篤士 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (00647175)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 麻酔 / エピジェネティクス / Refinement / 実験動物福祉 |
研究開始時の研究の概要 |
麻酔は、外科手術を行う際に無痛状態や鎮静催眠作用などを得るために実施される。これまでに人や動物でさまざまな全身麻酔法が開発されてきたが、いずれも個体ごとでの効き方の違い、すなわち麻酔感受性差が存在する一方、それらの発生要因については解明されていない。麻酔感受性の変化は、時として麻酔関連死や手術後の覚醒不良などを引き起こすことから問題視されている。本研究では生まれ育った環境が麻酔感受性にどのような影響を及ぼすか検討するとともに、そのメカニズムを明らかにすることで、小型齧歯類における麻酔管理の向上、さらには人医療分野における麻酔学の進展に寄与することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では麻酔薬の感受性に影響をおよぼす環境因子を同定するとともに、麻酔感受性差の発現機構を小型げっ歯類において検証した。その結果、生育環境、特に個体のストレスレベルや同居個体とのインタラクションが麻酔感受性差の発現要因になることが明らかとなった。また、環境因子による脊髄、海馬の遺伝子発現の変化が麻酔感受性差の発現機構に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
麻酔薬に対する感受性差は実験動物学分野や医療分野における麻酔管理の重要課題となっている。本研究で得られた知見は、げっ歯類における麻酔管理の向上に寄与するとともに、人医療における麻酔感受性差の機序解明の一助となるものと考えられる。
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