研究課題/領域番号 |
19K16120
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
持田 啓佑 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 基礎科学特別研究員 (40837176)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小胞体 / 神経細胞 / 樹状突起 / スパイン |
研究開始時の研究の概要 |
神経細胞の樹状突起上に存在するスパインはシナプスに入力された信号の「受信機」として働く。一部の成熟したスパインの内部には小胞体が存在し、シナプスでの情報伝達効率の制御に関わることが示唆されている。しかしながら、スパインへの輸送に関わるタンパク質や小胞体輸送の制御機構については不明な部分が多く残されている。 本研究では、スパインへの輸送に関わる小胞体膜上のアダプタータンパク質や、スパインへの小胞体の過剰な侵入を抑制している因子を探索する。同定したタンパク質に着目し、スパインへの小胞体輸送の制御機構を解析するとともに、その精神・発達障害等との関連性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
小胞体の動態や機能を局所的に制御するような小胞体上マイクロドメインのタンパク質を網羅的に決定する新しいプロテオーム解析手法を確立した。プロテオーム解析から、神経変性疾患などとの関連が報告されているタンパク質複合体を見出し、このタンパク質複合体が神経細胞などの小胞体膜上でマイクロドメインを形成するという新しい側面を明らかにした。さらにこのマイクロドメインの形成メカニズムや生理機能の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて開発されたプロテオーム解析手法は、様々な生命現象に関わるマイクロドメインの研究に応用することができ、将来的には幅広い分野の生命科学研究へと波及していくことが期待される。また同定された神経変性疾患などに関わるタンパク質複合体の持つ新しい側面を明らかにしたことは、該当疾患の発症機構を理解する上でのひとつの重要な足掛かりとなる可能性がある。
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