研究課題/領域番号 |
19K16132
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
|
研究機関 | 東京工業大学 (2021) 立教大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
川口 紘平 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任助教 (10835515)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | GPI / 核膜 / ショウジョウバエ / GPIアンカー / 核 / トランスアミダーゼ複合体 / 酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
GPIとは細胞膜表面にタンパク質を繋ぎとめるための糖脂質である。ショウジョウバエの視神経においてGPIアンカー蛋白質の合成にかかわる酵素をノックアウトしたところ、驚くことに視神経の核の配置が異常になることを発見した。本研究では、GPIアンカー蛋白質の合成にかかわる酵素がどのように核の配置を制御しているのかを明らかにする。そのために、①この酵素の新規核膜局在シグナルの同定すること、②この酵素の活性に依存して核の位置を制御しているのかを明らかにすること、③質量分析計を用いた解析によって核の位置を制御に関与するタンパク質の同定することを予定している。
|
研究成果の概要 |
ショウジョウバエのGPIトランスアミダーゼ複合体のサブユニットは相互に安定化し、とくにPIGKサブユニットのタンパク質安定性には他のすべてのサブユニットが必要であった。さらに、PIGKの分解は小胞体関連分解によって行われるとわかった。 ショウジョウバエのGPIトランスアミダーゼ複合体のサブユニットのうちPIGT,PIGS, PIGU, GPAA1は小胞体と核膜に、PIGKは小胞体のみに局在した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GPIトランスアミダーゼ複合体のサブユニットの過剰発現や局在の変化は癌との関係性が示唆されている。本研究はそれらのサブユニットのタンパク質安定性や局在について詳しく明らかにしたものである。今後、これらの知見がGPIトランスアミダーゼ複合体のサブユニットが過剰発現した癌の発症メカニズムの解明の一助になる可能性がある。
|