研究課題/領域番号 |
19K16134
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
有本 飛鳥 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 助教 (00794603)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 形態形成 / 緑藻 / 多核嚢状体 / セントラルドグマ / RNA局在 / タンパク質局在 |
研究開始時の研究の概要 |
巨大な単細胞生物である緑色海藻クビレズタ Caulerpa lentillifera(流通名:海ぶどう)を用いて,巨大単細胞生物が部位ごとに異なる形態を作り上げるために,各部位にどのような生体分子が局在化する必要があるか特定を目指す。本研究ではタンパク質生産の過程における生体分子の局在に着目し, RNAからタンパク質が翻訳される部位および合成されたタンパク質が局在する部位を網羅的に把握するため,クビレズタの各部位からタンパク質に翻訳中のRNAと合成されたタンパク質を抽出し,それらを次世代シークエンサーと質量分析装置で網羅的に検出,判別する手法を用いる。
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研究成果の概要 |
クビレズタは単細胞生物でありながら、1 m 以上に成長し、陸上植物に類似した複雑な形態を作り上げる。本研究では、クビレズタの形態形成機構に関して形態の異なる直立枝と匍匐枝の各部位におけるRNAやタンパク質の局在に着目して研究を行なった。本研究の過程で、解析精度を高めるためにクビレズタの形態変化を抑制する培養方法を確立した。また、直立枝、匍匐枝のどちらの部位においても、RNAとタンパク質のプロファイルを比較した際の類似度は乏しい結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
巨大単細胞生物であるクビレズタは、複雑な形態の体を多細胞生物とは全く異なる機構で作り上げていると考えられる。本研究により、クビレズタの形態が異なる各部位(粒状構造のある直立枝、茎状の匍匐枝)におけるRNAとタンパク質の局在について、ある程度の網羅的な情報が得られたことは、巨大単細胞生物の形態形成に関わる分子機構の理解という学術的側面のみならず、形の良さが求められる食用個体の栽培や作出に取り組む際の基盤的な知見となり得る。
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