研究課題/領域番号 |
19K16139
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 東京大学 (2021) 京都大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
井川 敬介 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (10791402)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アドヘレンスジャンクション / トリセルラージャンクション / 細胞配置換え / Tricellular junction / Adherens junction / アクチン細胞骨格 / 細胞間接着 / 上皮 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は最近、ショウジョウバエ翅上皮において、cofilinとその補因子のAIP1によるアクチン細胞骨格再編成が細胞配置換えを制御することを報告した。本研究では、この研究成果に立脚し、アクチン細胞骨格再編成が、ミオシンの制御を介して細胞間接着面の切り替えを促進するという仮説を実験的に検証する。さらに、実験で明らかにしたメカニズムを基に数理モデル解析を行い、その十分性を検証する。
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研究成果の概要 |
上皮細胞は、細胞接着を再編成し、隣接細胞の配置を変えながら組織を形作る。この細胞配置換えのプロセスは、細胞接着面の収縮、切り替わり、新たに生じた接着面の伸長という3つのステップで進行する。本研究では、ライブイメージングと物理モデリングを組み合わせることで、細胞頂点の周囲でアクトミオシンケーブルがギャップ用の構造を形成することが、細胞接着面の切り替わりに重要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞配置換えは組織形態形成の基幹プロセスである。それにもかかわらず、細胞間接着が切り替わる際のミオシンやAJの局所的な動態を詳細に観察した研究はほとんど報告されておらず、ブラックボックスのまま残されている。したがって、この未解明のメカニズムを明らかにする点で、本研究は発生生物学及び細胞生物学の分野において学術的に重要であると言える。また、形態形成の細胞動態の研究は、様々な生体組織の形作りに共通のメカニズムであることから、再生医療分野などへの波及効果も期待できる。
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