研究課題/領域番号 |
19K16174
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
坂本 真吾 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (00783664)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 植物細胞壁 / プロトプラスト / 個体再生 / 一次細胞壁 / 転写因子 / 矮化 / 成分分析 / 転写ネットワーク / 植物 / 構成成分分析 |
研究開始時の研究の概要 |
植物細胞壁は、どの植物細胞にも普遍的に存在する細胞構造である一方、その構成成分は細胞の種類や発達ステージによって極めて多様であり、ダイナミックに変化することが知られている。本研究では、申請者が発見した一次細胞壁形成を制御する転写因子の転写ネットワークとその転写因子の働きによって形成される細胞壁構成成分との連関解析を通して、植物が細胞・発達ステージごとにどのように植物細胞壁を作り分けているかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
植物細胞に普遍的に形成・存在している一次細胞壁を植物がどのようにその形成を制御しているかは明らかにされていない。本研究では一次壁形成を制御する転写因子群の植物のどの組織、時期、そして細胞で機能しているかを明らかにしたとともに、先述した転写因子の下流で機能する遺伝子群を新規に同定することで、形成制御ネットワークの一端を明らかにした。また本研究で注目する転写因子はプロトプラストからの細胞壁再生を制御する因子であることも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一次細胞壁の形成機構を明らかにすることは、植物がその「植物らしさ」をどのように制御・決定しているかを明らかにすることである。一次壁形成を制御する各々の転写因子が、それぞれ異なる組織・細胞で機能し、それら転写因子が制御する遺伝子群にも違いがあることは、細胞・組織ごとに一次細胞壁が異なっていることを表し、それがミクロ・マクロなレベルでの植物の特徴を表すものになるだろう。またプロトプラストからの細胞壁再生を制御する転写因子を明らかにした本研究は、新規培養技術の開発への展開が期待されるものであり、有用植物の開発を加速させる原動力になりうるものである。
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