研究課題/領域番号 |
19K16271
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
橋本 翔子 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (50632890)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | グルタチオン / 酸化ストレス / アルツハイマー病 / 神経変性疾患 / グルタチオン低下 / 神経変性 / 神経炎症 / グリア細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、酸化ストレス下においてグリア細胞から分泌され、神経細胞死を引き起こす未知因子を同定し、未知因子による神経細胞死誘導機序を明らかにすることを目的とする。具体的には、GCLC-KOマウス特異的にミクログリア及びアストロサイトから分泌されるタンパク質を同定し、そのタンパク質がどのように細胞死を誘導するのかを解明する。
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研究成果の概要 |
グルタチオンの量は老化や神経変性疾患よって減少することが報告されている。本研究では、脳におけるグルタチオン減少が神経変性に及ぼす影響を解析した。グルタチオン減少の脳への影響を解析するため、グルタチオン合成酵素であるGCLCのノックアウトマウス(GCLC-KO)の脳の病理解析を行った。GCLC-KO は、激しい神経炎症と神経細胞死に伴う顕著な脳萎縮を示した。さらに、Disease-Associated-Microglia遺伝子の発現、炎症性細胞死マーカー、ミクログリアによる神経細胞の貪食に関わる補体の上昇がみられた。以上より、グルタチオン減少は、神経炎症性の細胞死を引き起こすと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病などの神経変性疾患における酸化ストレスの重要性を再確認することができた。さらに、酸化ストレスから神経変性までのメカニズムを明らかにしたことで、今後の酸化ストレス、神経炎症、神経変性疾患研究の促進につながる。また、酸化ストレスをターゲットとした神経変性疾患治療薬の開発にもつながる研究である。
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