研究課題/領域番号 |
19K16290
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
望月 孝規 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (30790430)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 光遺伝学 / 前帯状皮質 / 排尿反射 / 中脳水道周囲灰白質 / 臭球 / 橋排尿中枢 / 排尿生理 / 過活動膀胱 / 中枢神経 / 排尿 / 神経投射 |
研究開始時の研究の概要 |
平成31年度 正常な排尿機構の解明。 1.神経トレーサーによる前帯状皮質と膀胱との神経経路の存在を確認。2.fiberphotometryによる前帯状皮質神経群の活動と排尿活動との関連性ついて探索する。平成32年度 病的状態の解明。 1.前帯状皮質の神経操作による病的排尿障害モデルマウスの作成 2.膀胱障害により生じた排尿障害モデルマウスに対する前帯状皮質への選択的な刺激介入は新規治療選択しとなりえるか探索する。
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研究成果の概要 |
ACCのLUT機能に対する貢献についてはまだ議論の余地があり、その基礎的なメカニズムはほとんどわかっていない。本研究の目的は、LUT機能においてACCがどのように排尿反射を制御しているのか、その神経機構を明らかにすることである。我々はオプトジェネティクスを用いてACCの第5層錐体細胞とパルバルブミン(PV)陽性介在細胞を選択的に活性化すると、それぞれ排尿が誘発・抑制されることが明らかになった。これらの結果は、ACCが排尿の開始に重要な役割を果たしていること、そしてACCにおける興奮と抑制のバランスが排尿反射を制御している可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで排尿を光で制御するという概念は存在していなかった。本研究は、光遺伝学を利用し脳の局所における機能選択的な刺激を光によってきわめて鋭敏に行うことで1.大脳の排尿経路を明らかにできる可能性を示唆したこと、2.排尿障害を光によって治療するという新たな可能性を示したこと以上2点において社会的意義があると考える。
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