研究課題/領域番号 |
19K16339
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
蛭田 勇樹 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 講師 (60710944)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | セラノスティクス / 蛍光イメージング / 光熱療法 / pH応答性ポリマー / 近赤外蛍光プローブ / スピロ環化平衡 / 刺激応答性ポリマー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①がん部位を見分けて近赤外光の吸収が急激に大きくなる“Activatable”近赤外蛍光プローブ、②温度および酸性小胞pHに応答してがん細胞に取り込まれた後にこの蛍光プローブを放出する機能を持つポリマーミセルを開発する。これらを機能的に融合することによって、がんセラノスティクス(Theranostics = 治療Therapeutics + 診断Diagnostics)ナノプラットフォームを創製する。固形がんを認識して、蛍光性・光発熱作用を獲得し、温度応答によるポリマーミセルの集積が自己増幅していくことで、がん選択的な蛍光イメージングと効果的な光熱療法を可能にする。
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研究成果の概要 |
本研究では、がん部位を見分けて近赤外光の吸収・蛍光が急激に大きくなる“Activatable”近赤外蛍光プローブ、がん細胞への選択的取り込みを可能にするpH応答性ポリマーミセルを開発した。これらを用いた蛍光イメージングと光熱療法によるがんセラノスティクス(Theranostics = 治療Therapeutics + 診断Diagnostics)への応用可能性を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「光」を利用した「治療」技術は、次世代のがん医療の創生に向けて急速に発展を遂げている。本技術は、生体透過性の高い近赤外蛍光プローブを用いるため、既存の光を利用した治療技術よりも生体深部のがん組織に対する有効な治療、また、イメージングによる診断技術へ応用できる可能性を持つ。近赤外光の生体透過性には限界があるが、医療機器(内視鏡など)との組み合わせにより、適用可能ながんは広がると考えられる。
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