研究課題/領域番号 |
19K16357
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
坂本 明彦 千葉科学大学, 薬学部, 助教 (10737290)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ヒストン修飾 / 遺伝子発現 / ヒストンアセチル化酵素 / ポリアミン / 翻訳 |
研究開始時の研究の概要 |
生命現象の中心を担うと考えられるエピジェネティクスの異常により、がんをはじめとする多くの疾患との関連が報告されている。しかし、エピジェネティック異常の原因は解明されておらず、治療戦略を立てる上で、重要な課題である。本研究では、細胞増殖因子ポリアミンのヒストンアセチル化酵素発現制御機構を解析し、ポリアミンがヒストン修飾酵素の発現制御因子として活用できるか検討する。
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研究成果の概要 |
大腸菌においてポリアミンは、いくつかの転写因子の翻訳を制御することで、遺伝子発現を調節する。本研究では、ヒストンアセチル化に焦点を当て、真核細胞におけるポリアミンの遺伝子発現制御機構を解析した。ポリアミンは、ヒストンアセチル化酵素であるGcn5及びHat1 を翻訳レベルで発現促進し、ヒストンアセチル化を促進することで、細胞増殖関連遺伝子の遺伝子発現を制御することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エピジェネティックな遺伝子発現制御の一つであるヒストン修飾は、異常が起こると、がんなどの疾患の発症に寄与することが知られている。しかし、ヒストン修飾を担う修飾酵素の明確な制御因子は同定されていない。本研究では、細胞増殖因子ポリアミンがヒストンアセチル化酵素の翻訳制御因子であることを明らかにした。したがって、ヒストン修飾異常解明や新薬開発(創薬ターゲット)の基盤となる成果が得られた。
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