研究課題/領域番号 |
19K16393
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
小谷 仁司 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (10594640)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント / 生薬 / 天然物 / PD-1 / PD-L1 / 低分子化合物 / タンパク質間相互作用 / T細胞 / 免疫疲弊 / スクリーニング / 老化 / 癌 / 伝統医薬品 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、免疫チェックポイントに作用する天然由来化合物・伝統医薬品の探索とその有効性の解析をおこなうことを目的とする。実験計画としては、① PD-1/PD-L1相互作用の阻害活性評価系作製 ② 伝統医薬品・植物エキスのスクリーニング ③ 活性成分の探索 ④ in vitroの解析(免疫細胞活性化の評価)⑤ in vivo有効性評価(抗腫瘍活性の動物実験)をおこない、より経済負担が少なく安定性の高い免疫チェックポイント阻害剤を開発し、多くの国民が安価に新しい免疫チェックポイント治療を受けることが可能となることを大きな目標とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、最先端医療技術の開発で新たに発見されてきたメカニズムに焦点を当て、同様なメカニズムを持つ伝統医薬品や天然由来化合物を探索することをおこなった。しかし研究の結果、抗体医薬品ほど特異的に作用する薬剤は見つけられず、容易には抗体薬品を置き換えることは困難であることが明らかとなった。しかし、加齢とともに免疫が低下することと加齢性疾患の予防・治療が超高齢化社会において取り組むべき重要な課題であり、抗体医薬品とは異なる間接的な方法で、医薬品開発をおこなう必要もあることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、抗体医薬品などが特異性が高く、容易に同等なメカニズムを持つ低分子化合物の発見をすることは難しいことが明らかとなった。その点において、高価な抗体医薬品などの生物学的製剤の有用性が示された。しかし、低分子製剤や伝統医薬品など安定性が高く、安価であり、経口投与が可能な医薬品のほうが多くの人々にとって有用であることは間違いないことから、このような医薬品の新しいメカニズムの解析研究も見直されるべきである。最先端の医薬品と昔ながらな医薬品の両輪を進めながら医薬品開発を進める必要がある。
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