研究課題/領域番号 |
19K16419
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
高橋 宏彰 岩手医科大学, 薬学部, 助教 (90815995)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 抗EGFR抗体薬 / ざ瘡様皮疹 / 経皮水分蒸散量 / 皮膚障害 / 皮膚状態 / 抗EGFR抗体 / 皮疹 |
研究開始時の研究の概要 |
上皮成長因子受容体(Epidermal Growth Factor Receptor:EGFR)を標的とする抗EGFR抗体を用いたがん薬物治療では、ざ瘡様皮疹をはじめ、皮膚乾燥、爪囲炎等の様々な皮膚障害が高頻度で発現し、これら外見に見られる副作用が治療の妨げとなり、治療延期や変更を余儀なくされる場合がある。しかしながら、抗EGFR抗体によるがん薬物治療において、その皮膚障害を予測する方法は確立されていない。そこで、本研究では、抗EGFR抗体による皮膚障害予測として、皮膚状態に着目し、抗EGFR抗体の投与に伴う皮膚状態の変化について定量的評価を行い、皮膚障害との関連性について検討を行う。
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研究成果の概要 |
がん薬物治療として、上皮成長因子受容体(Epidermal Growth Factor Receptor:EGFR)を標的とする抗EGFR抗体薬を初めて使用する大腸がん患者を対象として、皮膚状態(経皮水分蒸散量)の定量的評価を行い、抗EGFR抗体薬に起因する皮膚状態の変化と皮膚障害との関連性について、前方視的に検討を行った。その結果、抗EGFR抗体薬の投与開始時に身長や体重が大きい患者、あるいは投与2週目に経皮水分蒸散量が高い患者では皮膚障害が重篤化する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、抗EGFR抗体薬の投与開始時に身長や体重が大きい患者では保湿剤やステロイド軟膏を予防的に使用する等、早期からの対処が可能になる。また、投与2週目に経皮水分蒸散量が高い患者では、皮膚障害対策を強化することで、皮膚障害をコントロールして治療を継続することが出来るかもしれない。これらの結果が、患者QOLの向上、さらには生存率の延長に繋がる可能性がある。
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