研究課題/領域番号 |
19K16429
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 同志社女子大学 (2021) 大阪薬科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
内田 まやこ 同志社女子大学, 薬学部, 教授 (70784304)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ベンダムスチン / 皮膚障害 / 副作用 / 好発時期 / 非ホジキンリンパ腫 / 悪性リンパ腫 |
研究開始時の研究の概要 |
ベンダムスチンは、これまでNHLの初回治療抵抗例や再発例に対する救援化学療法として用いられてきたが、2016年12月より初回化学療法としても使用可能となった。また、適応拡大に伴い、ベンダムスチンの使用頻度は益々増加している。一方で、ベンダムスチン投与患者では、悪心・嘔吐、静脈炎、皮膚障害等の副作用が高率に発現することが知られている。ベンダムスチンの皮膚障害に関しては、発現時期や発現因子に関する情報も国内外でほとんどないのが現状である。ベンダムスチンの副作用である皮膚障害がどのような患者でいつ頃起きるのか等を検証し、最終的にベンダムスチンによる皮膚障害発現予防法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
ベンダムスチンは、非ホジキンリンパ腫(NHL)の治療薬として重要な役割を果たしている。一方で、ベンダムスチンに関連する皮膚障害は、アジア諸国で発現しやすいことが示唆されており、皮膚障害は患者の生活の質に影響を与え、投与量の減量・中止につながる可能性がある。そこで本研究では、ベンダムスチン療法を受けたNHL患者を対象として皮膚障害の発現状況と予測因子について検討を行った。 その結果、ベンダムスチン療法施行前の前化学療法歴なし[Odds Ratio(OR):15.72、95% 信頼区間 (95% CI):4.24-83.13、P<0.001]が皮膚障害の有意な予測因子であることを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本結果は、ベンダムスチン療法施行前の前化学療法歴がベンダムスチン療法を受けるNHL患者における皮膚障害の重要な予測因子であることを示した。ベンダムスチンは外来で施行されるレジメンのため、医療従事者が日々患者の皮膚状態を観察することは困難である。 このため、本研究結果は、皮膚障害の発現リスクを事前に層別化するうえで非常に重要な情報となり、安全ながん化学療法の施行に貢献するものと考えられる。
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