• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

miRNAを利用したがん化学療法の効果増強・非侵襲的効果予測を目指した基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K16463
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

田中 章太  神戸薬科大学, 薬学部, 特任助教 (40783684)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードmicroRNA / エクソソーム / イリノテカン / miRNA / 大腸がん / オキサリプラチン
研究開始時の研究の概要

大腸がんの化学療法において、その治療効果は患者によって大きく異なる。そのため、抗がん剤の効果増強法や患者ごとに適した治療を選択する個別化医療を推進するための診断法の開発が期待されている。本研究では、大腸がんの第一選択薬であるオキサリプラチンやその他の抗がん剤の治療効果増強法や治療効果予測のための非侵襲的診断法の構築を念頭に置き、microRNAに着目した基礎的検討を行う。

研究成果の概要

オキサリプラチン耐性大腸がん細胞で細胞内発現量が低下しているmiRNAを探索したところ、3種類のmiRNAの発現量が低下していた。さらに、その中の1種類のmiRNAの細胞内発現量を減少させると、オキサリプラチンの感受性が減弱した。次に、オキサリプラチン耐性細胞の培地からエクソソームを単離し、そのmiRNAの細胞外エクソソーム中発現量を解析した。その結果、オキサリプラチン耐性細胞由来のエクソソーム内においてもそのmiRNAは少ない傾向にあった。また、イリノテカンやフルオロウラシルの耐性細胞を作製したが、感受性に影響を及ぼしたり、エクソソーム内発現量が変化しているmiRNAは見いだせなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

大腸がんの化学療法において、その治療効果は患者によって大きく異なる。そのため、抗がん剤の効果増強法や患者ごとに適した治療を選択する個別化医療を推進するための診断法の開発が期待されている。本研究ではその発現を低下させるとオキサリプラチンの感受性が減弱するmiRNAを見出した。また、オキサリプラチン耐性細胞由来のエクソソーム内においてもそのmiRNAは少ない傾向にあることを見出した。これらの研究成果は、大腸がんの第一選択薬であるオキサリプラチンの効果を増強し、尚且つL-OHPの治療効果の非侵襲的バイオマーカーの開発に重要な知見だと考える。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] miR-33a-5p in small extracellular vesicles as non-invasive biomarker for oxaliplatin sensitivity in human colorectal cancer cells2021

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Shota、Hosokawa Mika、Miyamoto Takumi、Nakagawa Aiko、Haruna Mika、Ueda Kumiko、Iwakawa Seigo、Ogawara Ken-ichi
    • 雑誌名

      Biochemistry and Biophysics Reports

      巻: 26 ページ: 100996-100996

    • DOI

      10.1016/j.bbrep.2021.100996

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi