研究課題/領域番号 |
19K16483
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
表原 拓也 東京医科大学, 医学部, 講師 (40800545)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 精巣輸出管 / 中腎細管 / 中腎 / 三次元再構築 / 比較形態学 / 発生 / 精巣 / 精巣網 / Ad4BP/Sf1 / sequential IHC / Ad4BP/SF-1 / 脊椎動物 / 形態形成 / 精路 |
研究開始時の研究の概要 |
予備的検討からマーカーとして同定した遺伝子を利用することで,「マウスにおける精巣―精巣上体間の接続に関与するシグナリングの解析」を行う。並行して,接続の時期や部位の同定を含めた「各脊椎動物種における精路形成機構の相同性の解析」を行う。それらの結果から,脊椎動物において保存された「精巣―精巣上体間の接続に関わる因子」を同定し,精路形成機構の共通点=基本原理を明らかにする。
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研究成果の概要 |
脊椎動物における精巣網細胞と中腎管の間での接続部位は,進化の過程で中腎表面における中腎細管の開口部(腎口)からボーマン嚢(中腎細管の先端)に移動したことが示唆された。加えて,哺乳類では形成されないとされていたlateral kidney canalが精巣網細胞の集団として発生すること,ならびに生後の精巣網はこのlateral kidney canalが精巣に取り込まれたものであることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精子を運ぶ経路(精路)の構造は脊椎動物種によって大きく異なり,各動物種の繁殖環境に適応した構造となっていることが考えられる。本研究課題では,両生類・鳥類・哺乳類において精細管から精巣上体に至る経路の形成過程を解析し,脊椎動物における精路形成機構の進化の一端を明らかにした。これらの成果は今後の分子学的解析の基盤となり,脊椎動物における精路形成機構に関する進化学研究がさらに発展することが期待される。
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