研究課題/領域番号 |
19K16486
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
天野 出月 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10765275)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 抑制型転写共役因子 / 脳発達 / 甲状腺ホルモン / NCoR1 / SMRT / 自閉症スペクトラム障害 / 自閉症 / 転写抑制型共役因子 / NCoR2 / 認知学習機能 / 社会性行動 / 転写共役因子 / 抑制型転写抑制因子 / 神経発達 |
研究開始時の研究の概要 |
甲状腺より産生される、甲状腺ホルモン(TH)は周産期の神経発達に必要不可欠なホルモンの一つで、成体期では神経機能の維持に必須である。THは標的臓器細胞に取り込まれ、標的遺伝子のTH応答領域に結合するTH受容体に結合し、標的遺伝子の発現を転写レベルで制御する。TH非結合時には、抑制型転写共役因子により転写が抑制され、TH結合時には活性型共役因子により活性化される。しかし、THによる神経系への作用機序、特に転写共役因子による制御機構は未だ不明な点が多い。本研究では神経細胞特異的な転写抑制型共役因子遺伝子ノックアウトマウスモデルを作製し、THの神経系への役割及び転写共役因子の作用機序を明らかにする。
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研究成果の概要 |
抑制型転写共役因子として、甲状腺ホルモン受容体を介した遺伝子発現調節に関与しているNCoR1及びSMRTの中枢神経系における生理学的役割の解明を目的とした。モデルとして神経細胞特異的NCoR1/SMRTノックアウトマウスを作出した。その結果、ダブルノックアウトマウスは生後2週間以内に致死であることを見出した。また各単一ノックアウトでは、情動や社会行動性に異常を認め、自閉症スペクトラム障害に類似した変化を来すことを見出した。正常な脳発達にNCoR1/SMRTが重要な役割を果たすことを明らかにし、新たな自閉症スペクトラム障害の発症メカニズム解明に応用できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、抑制型転写共役因子であるNCoR1/SMRTの中枢神経系における役割をマウスモデルを用いて明らかにするものである。近年、NCoRsの遺伝子異常が自閉症スペクトラム障害の原因であることを示唆する症例が報告されており、その社会的ニーズは大きい。本研究では神経細胞特異的にNCoR1/SMRTを欠損するマウスを作出した。その結果、遺伝子改変動物においても情動、社会性行動の異常や日内活動量の変化が観察されるなど、自閉症スペクトラム障害に類似した表現型を呈することを明らかにした。本モデルマウスが自閉症スペクトラム障害の解明の一助になることが期待される。
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